FIRST Love (ページ5)

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2話-① ページ5

キャサリンは家路に着くなり弟に真っ先に相談した。
「デイビッドよ、相談があるんだが…」
「お姉ちゃんどうした？」
キャサリンの弟は道一筋のキャサリンと違い無限の可能性を秘めており、オールマイティに知っているはず。その上いちばん相談しやすい。とキャサリンは思った。
「おそらく君の得意分野だと思う」
「僕が得意な事かい」
「ピアーズ・ニヴァンスという男を知っているか？」
「お姉ちゃんから以前聞いた、元軍人のB.S.A.A隊員だって、それがどうしたの」
「今日一緒に食べに行ったら付き合ってと言われたのだが何に付き合えばいいのか分からないのだ、それを相談したくてな」
するとデイビッドはニヤけて
「お姉ちゃん、それ告白されてるんだよ」
「告白？何を打ち明けたのだ？」
「ピアーズさんがお姉ちゃんを好きだって事だよ！」
「あぁ、私も彼は信頼出来る仲間だと思っている」
デイビッドは呆れて
「そういう意味じゃないと思う、ピアーズさんはお姉ちゃんを仲間以上に、異性として見てるんだよ」
キャサリンは考え込み
「異性としてか…？」
デイビッドは頭を掻きながら
「なんて言えばいいんだろ…、素敵とか守ってあげたいとかを超えた何かというか…。自分だけのものにしたいというか」
キャサリンは再び聞きながら考え込み
「独占…という事か？」
「独占とは似て非なるものかも」
「よく分からないな」
「僕、数々の女の子と付き合ってるし仕事でいつも恋愛歌詞書いてるけど1から直接的に説明するのがめんどくさい！それにしてもピアーズさんもモノ好きだな…」
キャサリンは考え込み
「独占と似て非なるもの…か」
「お姉ちゃん、さっきから思うんだがこれだけは言っておく
考えるものじゃない！感じろ！！
それじゃおやすみ」
「あぁ、おやすみ……」
キャサリンは終始キョトンとしたままである。その夜、キャサリンは疑問が取れないまま眠りについた。