私にベッタリ猫たち。【TRIGGER】

→オムライス？？ ページ10

2匹が起きて何かあったらアレなので、置き手紙をして天と2人で近くのお店へ……。

……てかこれ普通に考えたらカレカノ状態だよね。


「今日は何にするの？」

『うーん……特に決めてないな……』

「じゃあオムライス作って」

『え？オムライス？』


いやいや君猫じゃないんですか。もう人間だよね？猫じゃないよ？


「良いでしょ？」


いかにもキラキラみたいな効果音が流れそうな目で見てくる彼。
いやいや困るんだが。


『んー……特に無いし、いいよ』

「ふふ、楽しみにしてるね」

『何か変なプレッシャー感じるんだけど…』


.



流石にオムライスだけの具材を買っても足らないので、他にも色々買って、家へ帰ることにした。


『てか、何でオムライスなの？』

「……昔、ボクらを飼ってくれてた飼い主が好きだったんだ。それを思い出して……」


昔飼ってくれてた…？3人は捨て猫だったのか。
その昔飼ってくれてたという人が彼処に手紙を置いていったのだろうか。

流石に今それを聞くのも気が引けるのでまたあと聞く事にした。


『……食べた事あるの？』

「いいや。飼い主が凄い怖い人だったから人間になれなくて食べたいなんて言えなかった」


……その人が置いていったわけではないな。絶対ないって確信出来る。


『そっか。……嫌な事思い出させちゃってごめんね』

「別に。いい思い出なんて無いし。かと言って悪い思い出もないからね」


とは言うけれど、天の表情は何処か悲しげな表情だった。

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