私にベッタリ猫たち。【TRIGGER】

→大人の時間 ページ34

．


『……？？』

「昨日俺がやった所、まだ痛むか？？」

『まだ気にしてるの？？もう大丈夫だって。
昨日よりは全然痛みも引いてるから……って
どうしたの楽』

「……なんつーか……、女って、お前が初めてだからさ。
言い訳だけど、どう接すればいいか分からねぇから……
とりあえず普通通りに接すればって思ったら
このザマだし……」



そりゃあ彼ら猫ですし、女性への接し方なんて……。



『まぁ少しずつ覚えてけばいいよ。
今から急いで覚えなくたっていいんだって(笑)』

「…………A…」



予想外な言葉を受けて、楽は私の方を見て
驚いた。



『昨日のことも、経験の一つとして頭に叩き込んで、おけば、大丈夫大丈夫！！

ほら！！そんな過去の事とか振り返らないで、
最後まで楽しく！！そんでもって、
もう暗くなってきたし、帰ろ？？』



と、明るい声で言い、出口まで1歩歩こうとした瞬間、
腕をバシッとつかまれた。

……もちろん怪我してない方。




『楽……？？』

「……最後、観覧車……乗ろうぜ」

『……？？観覧車……？？』



今度は優しく手を引かれ、観覧車乗り場へ。

そして、順番が来て、2人でゆっくりと乗った。



『わぁ…！！綺麗だね〜楽！！』

「あぁ、そうだな」

『…？？さっきのテンションとだいぶ違うけど……
もしかして楽気分悪い……？？』

「いや……。＿＿＿＿A」



名前を呼ばれ、振り向いた瞬間、

＿＿＿＿＿＿＿＿時間が止まった気がした。

でもそれは一瞬の事だった。


目の前に楽の顔が見えて、もう距離は0cm
だった。

＿＿＿＿＿＿＿＿嗚呼、やっと理解した。


彼に＿＿＿＿＿＿＿＿口付けされたんだ。

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