私にベッタリ猫たち。【TRIGGER】

→原因はボクら。 ページ20

〜天side〜




｢は？寝た？｣

｢まだ寝る時間にしては早すぎない？？｣

｢気分悪いんだって｣

｢珍しいな。Aが体調崩すなんて｣



楽の言う通り、あのAが気分悪くなるって可笑しい。
彼女を"前から見てたけど"、滅多に体調が良くないなんて無かった。

ふと、2人の作った料理を見る。



｢……もしかして｣

｢……なんだよ｣

｢天…？｣



プラス、今日の朝食を思い出す。

……もしかしてAはあのせいで気分が悪くなったのかもしれないと、推測する。



｢……原因、ボクらかも｣

｢どういう事だよ、天｣

｢量を見てみなよ｣

｢…これは……彼女1人では食べられないかもな……｣

｢でも後は俺らで食えばいいだろ｣

｢そういう問題じゃない｣



そして、結局ボクらが食べる事になればAに作った意味もなくなってしまう。



｢でも……どうする？寝ちゃったのなら…これ…食べてもらえないよね｣

｢とりあえず、Aはお昼以外食べてない。絶対お腹空いてるから、食べられそうなもの作って持っていくよ｣

｢あいつ寝てんだろ？持ってっても意味ねぇんじゃねぇのか？｣

｢寝てたら起こして無理矢理でも食べさせる。ほら、手伝って｣

｢無理矢理かよ｣

｢あはは、天らしいね(笑)｣



そんな言葉も届かずに、ボクはさっさと調理をし始めた。



.

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(まだ停止されてなかったから更新出来た……)

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