六食目 ページ7
伊黒 side.
柱合会議から数日、
任務が終わり、昼頃に街に着いたため、ぶらぶらと歩いていたら、
「あっ、伊黒さん!」
甘露寺とばったり出逢った。
「もしかして、お食事まだですか??」
そう聞いてくるので、(まあ食べないのだが)「ああ」と頷いた。
良かったとはしゃぐ甘露寺を微笑ましく見ながら、何処へ行くのかと聞けば、
「あ、あの、また食堂に行きたいなあって!」
と恥ずかしそうにそう言う彼女。
俺は特段何の抵抗もなく了承した。
***
「いらっしゃい!
あ、甘露寺さんと伊黒さん!」
「……」
…忘れていた。
此奴がここに居ることを。
相変わらずの胡散臭い笑顔でアイツは、甘露寺とハイタッチなどをしている。
いつの間に仲良くなったんだ、と苛立ちが隠せない。
アイツがこちらを向いて微笑む。
何だ、喧嘩売ってんのか?(違います)
木札を慣れたように壁掛けから外す甘露寺は、どうやらあれから毎日ここで食事をとっているらしい。
俺も渋々木札をカウンターへと持って行った。
「茶を。」
前回と同じようにそう言うと、
ピキッ
何処からか嫌な音が聞こえた。
よく見ると、額に薄ら青筋を浮かべるソイツ。
「…何だ」
「伊黒さん、任務が終わってからここに来てるんですよね?」
「……それがどうした」
「ならなおさら食べないと!!体が持ちませんよ!!」
「ア?」
何故か俺を怒鳴りつけたソイツに、俺はひたすら「茶だ。」「茶しか口に付けん」「茶」「茶」と言い続けたのだった。
734人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニンニク - emiさん» このシリーズ好きなんですよ! (2020年4月30日 19時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - ニンニクさん» 鼻からケチャップw お気を確かに!!笑笑 ありがとうございます!! (2020年4月25日 8時) (レス) id: 99f895e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
ニンニク - emiさん» 楽しみに待ってます♪伊黒さんかっこよすぎて鼻からケチャップが・・・ (2020年4月24日 22時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - ニンニクさん» 本当ですか!嬉しいです!そんなことを言っていただけて光栄です!伊黒さん素敵ですよね!頑張ります!!コメントありがとうございます!! (2020年4月22日 10時) (レス) id: 99f895e5d1 (このIDを非表示/違反報告)
ニンニク - このシリーズめっちゃ好きなんです!伊黒さんおしなので、更新されてるとすごい嬉しくなります!これからも頑張ってください! (2020年4月21日 23時) (レス) id: c0f99f9f3e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:emi | 作成日時:2020年3月10日 22時