【鬼滅の刃】蛇柱の胃袋を掌握しようと思う 【伊黒小芭内】

三十食目 ページ31

『嫌いになんか、なりませんよ』





その言葉を聞いた時、思った。




コイツになら、俺の″秘密″を見せてもいいのではないか。



この、口元の忌々しい傷跡も、




コイツなら、笑い飛ばしてくれるかもしれない。




そんな事で悩んでたんですか、なんて、言ってくれるかもしれない。







そう思うと、俺の手は自然と顔の包帯へと動いた。




シュル、と包帯の擦れる音がやけに響く。




「伊黒さん……？」




不思議そうに俺の手元を見つめる水戸村。



その顔は、すぐに驚きの表情へと変わった。





でも、ソイツは恐怖に顔を歪めるでもなく、嬉しそうに頬を緩めていく。





ああ、やはりコイツなら…─────








「ありがとう、



貴方の秘密を、教えてくれて。」






そう言って、見たこともないくらい綺麗に笑った水戸村は、俺の口元を優しく撫でる。




その感触を、目を瞑って確かめた。




一粒俺の目から流れた涙を、水戸村の手が掬いとった。




「醜い、だろう。」



「いいえ、ちっとも」




もう一度目を開ければ、彼女も涙を流していて





「…お前はよく泣くな」


「誰のせいですか、伊黒さん」





その涙は、きっと俺が見てきた中で







「…好きだ。」








一番綺麗な涙だった。





*****


すみません、こんなロマンティックな場面の後でで言うの申し訳ないんですが、どうしても言いたかったので言わせていただきます。


この度、

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15,000hit越え

等々、本当にありがとうございます！！

作品作り始めてこんなこと無かったので、本当に嬉しいです！！

いつもいつも温かいコメントなど送ってくださり、毎回毎回感動しながら読ませていただいてます！


これからもまだまだ物語は続きますので、どうかご支援の程よろしくお願いします！！(堅苦しい)




emi

(2020/03/21)

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