第39話 ※ ページ39
※ピンク注意※
*
何度も角度を変えながら、彼女の唇を求めた。
その度に漏れる熱い吐息に、体は酷く火照り出す。
膝に乗る彼女の腰を引き寄せれば、彼女の温度を更に強く間近に感じた。
私を見下ろす様な体制になった彼女の唇からは、吐息と共に小さな声が降ってくる。
それを受け止めながら、唇から鎖骨へと舌を這わせた。
「っ……！」
ぶるりと身体を震わせた彼女に、ぞわりと何かが沸き立つ。
堪え切れずにその小さな身体をソファへと押し倒した。
そこから先は、もう何も考えることができなかった。
ただただ、無我夢中に彼女に口付けを落とし、
蕩けるような潤んだ瞳をした彼女を抱え寝室へと向かった。
熱く火照った肌。
甘く頭を溶かすような声、吐息。
乱れた髪から落ちる汗。
絡み合う指。
その全てが、生きている、ここに存在しているという証拠だった。
それを確かめるために、ただひたすらに彼女を求め続けた。
***
触れ合う熱い肌に、私が、彼が生きているという事を実感した。
隅々まで侵されていく口内に苦しくなって涙が滲むけれど、それでも七海さんと離れたくなくて、背中に回した手に力を込める。
それに応じるかのように、彼は私の腰を引き寄せた。
彼の口から時折漏れる吐息が揺れている。
私の両手を押える大きな手が震えている。
それを隠すかのように、七海さんは私を求める。
目に見えない「死」という名の恐怖に打ちひしがれる彼を目の前にしてどうにもいたたまれなくなって
「七海、さん」
彼と一つになった時、揺れる瞳で私を見下ろす彼の頬にそっと手を伸ばした。
「大丈夫、私はここに居ますよ」
────…これからも、ずっと。
そう言って安心させるように微笑んでみせると、彼は驚いたように目を見開き、そして穏やかな表情になるとふ、と息を吐いた。
「もちろん、私が離しませんよ」
────私が貴女を守り続けますから。
長い夜が、緩やかに更けていった。
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森 - ↓なな…なんと… (2022年2月24日 23時) (
レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 森さん» 森様、てぇてぇ頂きました！笑 お察しの通り最後のシーンはハロウィンの直前でございます…これからの二人のことはご想像にお任せ致します… (2022年2月21日 12時) (レス) id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)
森 - てぇてぇな〜‼ ところで、これは2018年でしょうか？(ハロウィンもあっちゃったりしちゃいます？) (2022年2月19日 1時) (レス) @page3 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - emiさん» ひぇ、、なんと……（震」 (2022年1月27日 18時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - たろ。さん» たろ。様、コメントありがとうございます！何だかんだ五条先生は後輩思いだよなという私の解釈を盛り込ませていただきました笑 実はこのお話の後、あのハロウィンが来てしまうのです……(ﾄﾗｳﾏ) (2022年1月27日 17時) (レス) id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：emi | 作成日時：2021年3月3日 6時
