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第20話 ページ20

*



ビルに足を踏み入れた瞬間、凄まじい呪力を肌で感じ取った。

特級とまでは行かずとも、社員のストレスや憎悪や嫉妬の積もりに積もったこの場所で生じた呪霊はかなり強い。



階段を登り、一階、二階と時間をかけて隅々まで目を光らせる。

幸い、残業をしている会社員も見当たらず、予想される被害が小さいらしいことに安堵した。
 


しかし、階が上がるに連れて大きくなる呪力と、一向に姿を見せないソレに緊張が高まっていく。



靴音を響かせながら階段を登り、私が以前勤務していた場所である5階へと辿り着く。

瞬間、今までにない緊張感。
空気が一気に重くなったのが嫌でも分かった。



「…ここか。」

背中に隠していた武器を引き抜き、先程の倍神経を研ぎ澄ます。



と、その時聞こえたのは、何かが音を立てて割れる音。


そして、


「七海、さん……」




愛しい恋人の声、だった。



…これまで、高専に入学し呪術師として呪霊と戦って来た中で、後悔の念を抱くことは何度もあったが、所詮自分の命のみを懸けるこの仕事で恐怖を感じたことなど無かった。


私一人の命など、幾らでも替えが効く。

現に今回の任務にも、大して恐怖など抱いていなかった。



けれど、



「Aさん…?」




今感じるのは、ただただ純粋な″恐怖″。


三津谷(みつや) A″という、代えの効かない、愛おしい存在を失うかもしれないという恐怖。



私はこれまでに無い恐怖と、彼女を襲う呪霊に対する怒りに体を打ち震わせた。

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- ↓なな…なんと… (2022年2月24日 23時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 森さん» 森様、てぇてぇ頂きました!笑 お察しの通り最後のシーンはハロウィンの直前でございます…これからの二人のことはご想像にお任せ致します… (2022年2月21日 12時) (レス) id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)
- てぇてぇな〜‼ ところで、これは2018年でしょうか?(ハロウィンもあっちゃったりしちゃいます?) (2022年2月19日 1時) (レス) @page3 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - emiさん» ひぇ、、なんと……(震」 (2022年1月27日 18時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - たろ。さん» たろ。様、コメントありがとうございます!何だかんだ五条先生は後輩思いだよなという私の解釈を盛り込ませていただきました笑 実はこのお話の後、あのハロウィンが来てしまうのです……(トラウマ) (2022年1月27日 17時) (レス) id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:emi | 作成日時:2021年3月3日 6時

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