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第2話 ページ2

*


話が決まればそれからの展開は早いもので。

あのカフェでの一件の後、私たちはすぐに新居を見つけ、無事に引越しを済ませた。

以前の私の部屋とは比べ物にならないくらいに広い部屋に、私は目を輝かせる。


「広いですね!七海さん!」

「ええ、そうですね」


リビングには備え付けのダイニングキッチン。

寝室には大きなダブルベッド。

部屋全体に差し込む暖かな陽射し。


何だか全てが素敵に見えて、子供みたいにドタバタとはしゃぎ回る。

途中七海さんに「お静かに」と怒られたからすぐに大人しくなったけど。


それでも、大好きな七海さんとこれから毎日一緒に過ごせるのが嬉しくてたまらなくて、

「えへへ、今日から七海さんとずっと一緒ですね!」
相変わらず緩み切った顔を七海さんに向ける。

「そうですね」
そう言ってふ、と優しく微笑んだ七海さんに頭を撫でられ、何だか温かい気持ちになった。


そんなほのぼのとした空気の中、引越しの片付けを続けた。

大まかな家具の設置も終わらせたところで、休憩にしようかという話になった。


ダイニングキッチンに立ち、セットしたフィルターへとお湯を注ぐ。

休憩中に飲もうと淹れているコーヒーの特有の匂いが鼻を掠めた。



その時、だった。


突然、背中が重くなる。
ふわりと七海さんの匂いが強くなる。

背中に広がる暖かな熱、私のお腹に回された長い腕、真っ白なコーヒーカップに落ちる大きな影。


「ななみ、さん?」

気が付くと、七海さんに後ろから優しく抱き締められていた。


こんなこと、初めてだった。
今まで長い間お付き合いしていたけれど、こうやって抱き締められることは疎か、外では手を繋ぐことすらしたことがなくて。

だから、こんなにもすぐ近くに居る七海さんへの免疫もある筈はなく、心臓は嫌という程跳ね上がった。


「すみません、」

「っ、は、はい?!」


「…貴女が、どうしようもないくらい愛おしくて。」



────緊急事態発生。

あれほどツンツンしていた彼が、こんなにも甘いだなんて聞いてません。


私の心臓が持ちません……!!!

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- ↓なな…なんと… (2022年2月24日 23時) (レス) id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - 森さん» 森様、てぇてぇ頂きました!笑 お察しの通り最後のシーンはハロウィンの直前でございます…これからの二人のことはご想像にお任せ致します… (2022年2月21日 12時) (レス) id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)
- てぇてぇな〜‼ ところで、これは2018年でしょうか?(ハロウィンもあっちゃったりしちゃいます?) (2022年2月19日 1時) (レス) @page3 id: d826e852a9 (このIDを非表示/違反報告)
たろ。(プロフ) - emiさん» ひぇ、、なんと……(震」 (2022年1月27日 18時) (レス) id: ba071d904f (このIDを非表示/違反報告)
emi(プロフ) - たろ。さん» たろ。様、コメントありがとうございます!何だかんだ五条先生は後輩思いだよなという私の解釈を盛り込ませていただきました笑 実はこのお話の後、あのハロウィンが来てしまうのです……(トラウマ) (2022年1月27日 17時) (レス) id: 9ba5ed02ee (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:emi | 作成日時:2021年3月3日 6時

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