ベビーシッターは毎日大変。

5話 ページ5

家に帰ってきて


アルバム作りの続きを始めた。



現像した写真は


余裕で 500枚を超えた。


アルバム…5冊以上できそうだなㅋㅋ




『100冊できるくらい…一緒に居たかった。』




私は みなさんに

ベビーシッターとして 尽くせただろうか。

至らないところが多かったけど

ジミンくんとグクくんは楽しかったかな。





プルルルル プルルルル



『もしもし』



［Aか。］




『はい。』




［すまない。

異動が 3日早まった。


お前の 今の仕事先での勤務は

あと3日だ。］





『はっ？』




［…ごめんな。］





『…もういいです。わかりました。』





【仕事先での勤務】


そう、結局は

私は 雇われた身。


家族になんて なれるわけなかったんだ。



こんなことなら


最初から 出会わなければよかった。


嘘、そんなこと思いたくない。


もうあの家で仕事できないことが

受け止めきれないだけ。。


大丈夫。少ししたら 慣れるっ、

離れたら また わたしは大丈夫になるんだ。





プルルルル プルルルル



また… 会社…？



スマホの画面を見ると


スミスさん の表示。


わたしがアメリカに行った時に

ベビーシッターの仕事をした お家だ。

＿＿＿＿

［英語］

＿＿＿＿

『Hello!』


［Aかい？久しぶりだね！！HAHA!!!］



『そうですね！スミスさん、お元気でしたか？』



［息子が君に会いたいと言ってるよ。


A元気がないように思うぞ、なにかあったのかい？］





『いえ…何もないですよ。』




［隠しても無駄だよ、なんでもわかるんだからな］



『スミスさんっ…泣』




［何があったのか 教えてみなさい］




わたしは スミスさんに全てを話した。


異動命令が出たこと。

本当は離れたくないこと。



泣きながら 話した。





［そうだったんだね。

話してくれてありがとう。


A 僕たちにも力になれることがないか

探してみるよ。］




『いいんですっ、これが運命なんだって

受け止めようと思います…。』




［僕は 納得いかないな。］




『えっ…』



［また連絡するよ。］




『ぁあ、わかりました…ありがとうございます。』



スミスさんの言ってたことが少しわからないけど


アルバム作りを再開した。

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