それぞれの日常Ⅱ (ページ7)

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side良規

「あーつけるの忘れとったわ」

誠〔はぁ！？もー何ぽやってんねん！！ええから、はよ付けて〕

「ごめんって」

俺は鞄の中に入れてたアクセサリーケースからアメトリンのピアスを取り出す。これは俺にとって必需品で、外した時はこれに入れとんねん。あ、必需品ならつけ忘れんなやっていうツッコミは無しな？笑

ピアスをつけて目を数秒瞑る。このピアスには色んな効果があるんやけどその1つが視界を安定させる事。俺は他の人より見えすぎてしまうから

ゆっくり目を開けて周りを見渡す。…うん、大丈夫。見えてへん

晶〔お、ちゃんと消えましたね〕

誠〔当たり前やろ、誰が作ったと思ってんねん〕

晶〔いや別に誠也くんを疑っては無いですよ？でも上手く機能するか心配にはなるでしょ〕

リ〔晶也が心配する必要あらへんよ。ちゃんとメンテナンスもしとるし、元々それが俺ら2人の仕事やから〕

誠〔良規の心配をしてくれるのは有難いけどな。まだ弱くて頼りないけど一応契約妖精やし〕

晶〔一応ってなんすか！俺だって頑張ってますって！！強くなれへんのは誠也くんの教え方が合わんだけです！〕

誠〔はぁ！？基礎出来てへんやつが何言うてんねん！大体晶也は…〕

その後も2人の言い合いは止まらん。あ、ちなみにこれは日常茶飯事やから俺は気にしてへん

だって俺の事について言い合ってるってわかっとるから。まぁ、俺の肩付近で言い合いするのは辞めて欲しいけど。うるさいし←

リ〔あー、こうなったら暫くは止まらんな。ほっといて行くで〕

「……せやね」

2人を置いてリチャくんと学校へ。ちょうど昼休みの時間ですんなり教室に入ることができた。てかなんか騒がしいような…？

人気者の大吾の周りが騒がしいのはいつもの事なんやけど、俺の席の近くも騒がしくて。目立ちたくないんやけど、このままって訳にもいかへんからこっそりと座った…んだけど

？「あ、もしかしてこの席の子？〕

結局その集団の中心の子に話しかけられてしまった

「せ、せやけど…」

健「俺、小島健！こじけんって呼んでな！今日転校してきたんよ〕

「…正門です」

健「じゃあまっさんな！よろしく〜〕

「はぁ…お願いします」

俺が軽く頭を下げ終わるとその子…こじけんは周りの子と話し始めた。大吾とは別の意味で人気者になりそうやなぁ、

目立ちたくないし、あんま関わらんとこ