それぞれの日常Ⅱ (ページ18)

今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:3,253 hit

・ページ18

·

side瑞稀

涼もさっきの龍斗の言葉で気付いたみたい。実は俺たちの瞳の色は普通の人には黒として認識される。本来の色で見えるのはメンバーと俺らに関わりがある数名のみ

龍斗とは今日初めて会ったから、後者は確実にない。それに間違いなく龍斗の瞳の色は紫だ。つまり…

涼「君が俺らの最後のメンバーなんだね」

「俺のセリフを盗るな」←

龍「えっ、な、何言ってるんですか、！？オレがHiHi Jetのメンバーだなんて…俺はただの平民ですよ？」

「…HiHi Jetにも平民いるからね。あっ、これ秘密だから」

涼「そーそー。それに身分なんて気にしてたら楽しんで貰えないじゃん？俺らはこの世界に暮らしてる全員を幸せにしたいんだ」

龍「で、でもやっぱり俺がメンバーってのは間違ってますよ。俺にはこれといった取り柄も特技もないんです。そんな俺はミズキさん達とつり合わないですよ」

涼「そんな事ない。リュウトが気づいてないだけで、リュウトにも取り柄や特技はあるよ。自信持ちな？」

「…ま、強制じゃないし。しばらくはこの国にいる予定だから、それまでに答えを出して欲しいかな。じゃあもう少しで開演するから座って待ってて」

パチンッ

俺は龍斗の席を雲で作り、涼と一緒にステージ裏へ。本人はああ言ってるけど、俺らには龍斗が必要なんだよな…

「なにかきっかけがあればな〜」

涼「じゃあ次のショーに出てもらえば？」

「…は？」

涼「だからきっかけとして、ショーに出てもらうの。HiHi Jetのファンなんでしょ？なにか曲知ってるだろうし、リュウトは歌うだけで後は俺らがやればいい。顔を出したくないなら仮面で隠せばいい。まだこの国にいるんだし、どう？」

「…確かにそれありかもしれない」

まぁ問題はそれを蒼弥が許してくれるかどうか。蒼弥は俺らの演出担当なんだ

「まぁ、後でソウヤに相談しとくよ。そろそろ開演だ、2人を呼んできて」

涼「はいはーい」

涼にお願いして数分後。機嫌の悪い蒼弥とたんこぶを作った優斗が。呼びに行った本人はなんか笑いこらえてるし←

「えーと…何があった？」

涼「ユウトが開演前なのにご飯食べてて、お腹すいてるけど開演前だからって食べてなかったソウヤにキレられた」

「それはユウトが悪いな。開演前は食べない約束だし」

優「ソウヤごめんて…」

蒼「ぜってぇ許さねぇ💢」