それぞれの日常Ⅱ (ページ16)

今日:11 hit、昨日:2 hit、合計:3,259 hit

・ページ16

·

side瑞稀

「……遅い」

優「え、遅いって何が？ステージは無事に完成したし、後は時間になるの待つだけだよね？」

蒼「ばーか、ミズキくんは特別招待枠の子を待ってんだよ」

涼「へーじゃあ最後のメンバー見つけたんだ」

「まぁな。でも流石に遅すぎる。案内してくれた子によると17時には仕事終わるって言ってたから、余裕で間に合うはずなんだけど……」

ちらっとステージ袖から客席を除くが、いつまで経っても特別招待席が埋まらない。もうあと少しで開演時間なのに……って、あっ、

「来、た？」

いや違う、あれは俺が招待した龍斗じゃなくて案内してくれた子だ。龍斗になにかあって来れないから、あの子が代わりに…とかかな

涼「ミズキ、時間だよ。最後のメンバーについて気になるだろうけど、それについては後でね」

「…わかってる。みんな行くよ」

俺は切り替えてショーを開演させた

----------

side龍斗

俺は大光に封筒を渡した後、逃げる様に家に帰ってきた。後ろからなんか叫んでたけどしらね。いつもは賑やかな我が家も今日は俺しかいないから静かだ

「…仕事しなきゃ」

軽くご飯を食べ、机に向かうけど全然良いアイディアが浮かばなくて。とりあえず無難な案を2～3個書いて布団に潜り込んだ

これ以上何も浮かばないし、続きは朝やればいいや。そう思い、俺は眠りについた

…

…

？「………い……おい…おい、リュウト起きろ」

「…ん、なんだよ…母さん…もう少し寝かせて…」

？「俺はリュウトの母さんじゃねーぞ」

「何言ってんの……って、え！？」

聞き覚えのない声に俺は飛び起きる。俺の近くに居たのは、見覚えのある服でフードの中から見える赤い瞳が綺麗で…って、

「あの時の旅人さん、！？」

瑞「お、せーかい。おはよう、リュウト。俺の名前はミズキ。ミズキって呼んで？」

「あ、えっと、知ってます。ミズキ…さん」

瑞「…まぁ今はいいや。ねぇ、なんでショー来なかったの？俺はずっと待ってたんだよ、リュウトが来るの」

「あー、明日までの仕事頼まれちゃって。代わりに友達に行って貰ったんですけど、ダメ…でしたか？」

瑞「別にショー自体は大丈夫だよ。でも俺は許さないかもね。てことで行くよ」

俺の手を掴んで急に走り出す瑞稀さん

「え、ちょっ、どこに！？」

瑞「ステージだよ。リュウトに贈るHiHi Jet(おれら)の特別ショー、開演だ」