私が入った吹奏楽部は平均身長が高い

練習場所 ページ11

私より影山君の方がいい仕事してたでしょ。


「まぁ、そろそろ行ったほうがいいべ！」


菅原先輩は笑いながら行ってしまった。


私たちはユーフォを片付けて、階段を上がる。


「…ユーフォって、なんでこんなに重いのに1階で練習なんでしょうか…。」


赤葦先輩が声を漏らした。


「2階のサックスとかの方が楽だろ。そっちが下でいいと思うんだが。」


「岩ちゃん酷いよ！及川さん達のサックスとホルンの図書室は、エアコンが効いてて超快適なんだから！」


「及川さん、うるさいですよ。」


いいなーエアコンかー。


でもじゃあなんで今日ずっと下にいたんだろう。


…岩泉先輩大好きだからか。


勝手に自己完結して、楽器を片して、音楽室Bに向かう。


ミーティングはいつもそこらしい。


・


「揃ったかー？」


そう声をかけているのは、部長の澤村さん。


隣にいる大きい人は、副部長だろう、記録かなんかをしている。


ガラッ


「こんにちは！」


「揃ったか。」


2人の先生が入ってきた。


若いメガネの先生と、少し太り気味の先生。


「この部活の顧問を務めます！武田一鉄です！」


「コンクールなどの指揮をする。入畑だ。よろしく。」


武田先生と入畑先生。

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