検索窓
今日:2 hit、昨日:8 hit、合計:5,315 hit

ページ5

なんで叫んだんだよ…。


澤村さんがドス黒いオーラを放っているので、声をかける。


「ちょ、落ち着いて…。」


なのに西谷は、またデカイ声で言った。


「あいつ、ほら、坂本!いっつも力(ちから)のこと見てるよな!!」



「えっ。」


いつも…?


「それって『最近』の間違いでしょ。」


「いつも!」



「ああ、そういえばさ。」


西谷との言い合いに入ってきた田中の声に、俺たちは耳を傾けた。


「坂本が言ってたんだけどよー。縁下はスタメンんじゃ無いから動いたりはしないけど、仲間を信じてみんなのプレーを見つめてる。そんな縁下がかっこよくて、でもそれは縁下じゃないとかっこよく無いんだって。」


モテモテだなー、と田中が言った。



上を向くと、麻央と目があった。


こちらの会話は聞こえていたらしく、少し頬を染めていた。


おかげで俺も照れくさかったけど、手を振ってみた。



すると、手を振ってくれた。


特別な笑顔で。


いつも俺を見ていた…?


信じられない。



けど、信じたら納得のいくことも多々ある。


だって、一切目が合わないのも変だし、俺が何をしていたかも知ってて、お疲れさま、と言ってくれるんだ。























ピーッ


試合終了の合図

て→←も



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (6 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
43人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー , 縁下力 , 短編
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:胡蝶蘭 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bob260f9691/?plid=bob260f9691...  
作成日時:2019年4月28日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。