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なんで叫んだんだよ…。
澤村さんがドス黒いオーラを放っているので、声をかける。
「ちょ、落ち着いて…。」
なのに西谷は、またデカイ声で言った。
「あいつ、ほら、坂本!いっつも力
「えっ。」
いつも…?
「それって『最近』の間違いでしょ。」
「いつも!」
「ああ、そういえばさ。」
西谷との言い合いに入ってきた田中の声に、俺たちは耳を傾けた。
「坂本が言ってたんだけどよー。縁下はスタメンんじゃ無いから動いたりはしないけど、仲間を信じてみんなのプレーを見つめてる。そんな縁下がかっこよくて、でもそれは縁下じゃないとかっこよく無いんだって。」
モテモテだなー、と田中が言った。
上を向くと、麻央と目があった。
こちらの会話は聞こえていたらしく、少し頬を染めていた。
おかげで俺も照れくさかったけど、手を振ってみた。
すると、手を振ってくれた。
特別な笑顔で。
いつも俺を見ていた…?
信じられない。
けど、信じたら納得のいくことも多々ある。
だって、一切目が合わないのも変だし、俺が何をしていたかも知ってて、お疲れさま、と言ってくれるんだ。
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ピーッ
試合終了の合図
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作者名:胡蝶蘭 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/bob260f9691/?plid=bob260f9691...
作成日時:2019年4月28日 23時