【HQ】ギターガール2

# ページ16

環「A」

パチリと目を開けると環の顔が映る。
窓の外は明るくなってい何かを焼くええ匂いがする

『…朝か』

環「うん。はよおきや」

ゆっくりと起き上がって台所にいくと雅が目玉焼きを焼いとった。

『…二日酔いは？』

雅「するかアホ！！」

奏は録画してあった音楽番組を見てる。
我が家は軽音部の第2の部室のような役割でようここに泊まる。

合鍵も渡しとるから1人で誰かが着とる事も。

『…今日…文化祭か…』

環「実感無いよな〜」

カレンダーにいつの間にか赤く記されて
″文化祭″と書かれとる。この字は奏か…。

『…1日演奏するんのきつい？』

環「俺はきつないで。やって好きやもん」

雅「俺も！楽しいもんな〜」

奏「好きなもんにきついは無いな」

いつの間にか聞いとったらしい奏がいって皆が頷く

『…せやな。好きやし』

うちは台所にいって準備を手伝った。

・

まだ早くて誰もおらん学校にうちら4人は足を踏み入れた。

通るとこ全てが派手に飾り付けてある。

ほんでもまだ文化祭という実感は無い。

軽音部の部室をくぐりぬけてドラムやらを運ぶ。もちろんステージに。

うちら軽音部は言ってしまえば文化祭の花形でものすごく見られる。

昼休みやら曲の合間など以外は大抵歌い続ける。
きつくもなんともないんやけど。

むしろ楽しい。

雅「なぁ」

いきなり雅が立ち止まって真剣な表情と声で言った。みんなが振り返る。

雅「俺が失敗したっても笑わんで」

ぷっとみんなが吹き出す。

うちもその1人。

奏「そんな顔で言うなや笑笑」

環「あかんてーっ」

『失敗すんなや笑笑』

雅「約束し兼ねる」

あくまで真顔で雅が言うバシバシとうちら3人が本気で背中を叩いてんのに全く反応がない。

やっぽど緊張しとるらしい。

環「雅はモテることだけ考えや」

『…せやな』

雅「失敗したらモテへんやろがい！！」

奏「なんで逆ギレしとんねん」

『…やっぱしうちのギターが1番かっこええからな。うちがモテてまう』

環「俺のドラムの方がかっこええし」

奏「いーや俺の美声だね」

雅「ベースみくびんじゃねぇぞ！！」


・

雅「あかん」

環「次はなんや」

雅「手が震えてまうっ！！」

「「「ブッッ」」」

『ビビりちゃんか爆笑』

奏「はぁ〜腹痛い」

環「大丈夫やって。やって俺ら最強やし」

『…4人揃って最強な』

雅「俺だけでも最強や！！」

環「何言うてんねん。俺あっての最強やから」

『…うち忘れんといてー』

奏「oremo！」

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