かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

飛び蹴り ページ40

母さんが「はーい」と返事して玄関の扉を開けた。誰か気になった俺は、お椀を持ちながら廊下を覗く。


「お綺麗な女性だ。どうだろうか、私と一つ心中でも」
「不埒な輩め！！ 俺の愛する妻をみすみす殺させるものか！！」


さり気なく、母さんの手を取り、膝まづいたのは何処をどう見ても顔見知りで。そんな姿を見た父さんは高くジャンプし、的確に男性――太宰さんの顔面を蹴り飛ばした。


「あらまあ」


威力が凄かったのか、太宰さんが大袈裟なのかは分からないが、後方へと吹っ飛んでいく。


「太宰さん！？」
「うわあ、大きく飛べるんですね！ 太宰さん！！」


ドガッ、ドゴッ、ドゴゴゴと痛そうな音をたてて着地した太宰さんに駆け寄る髪型が個性的な青年。畜生、顔いいなこの野郎！！

駆け寄る青年と対して、金髪の青年はキラキラと目を輝かせて太宰さんを見ていた。何処に目を輝かせる要素があったのかを深く聞きたい。

うわあ、と太宰さん達を見ていると後ろから伊之助が「アイツ見たことあるぞ」と金髪の青年を指さした。


「え、何処で」
「知らん」


「見たことあるんだよね…？」と伊之助に問えば「あるぞ」と帰ってくる。


「じゃあ何処で」
「さあな」
「本当に見たことあるの！？」

何しに→←何でいるんだよ！！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す