かまぼこ隊とヨコハマ【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

帰り道 ページ14

伊之助との帰り道。川沿いを歩いているとプカプカと何かが浮かんでいた。


「ねえ伊之助。あれなんだろう？」
「あ"？ 人だろ」
「うん、助けなきゃね！！」


俺が言えば「一人で行け」と言われる。血も涙もない奴だ。人が流れている川は大して深くは無さそうだ。ドボンと入り込めば肩が浸かるぐらいだった。

砂色の外套が水を吸って重い。俺の制服も重い。あ、沈みそう。そう思ってれば伊之助が引き上げてくれた。グッチョブ、伊之助！！

助けた人は凄く見覚えのある顔だ。そう、彼は転校生の――。


「おや、善逸君じゃあないかい。もうしかして君が私を助けたのかい？」
「え、あ、うん」


この前転校してきた何かと俺に関わろうとするイケメン、太宰治。イケメン滅びろ！！


「ちぇっ」
「舌打ち！？ 助けたのに俺、舌打ちされたよ！？」


話を聞けば太宰さんは自 殺愛好者らしく、しょっちゅう入水やらなんやらをしているらしい。こわ、イケメン怖い！！


「でもまあ、迷惑をかけたみたいだね。お詫びに何か奢ろう、青春高校生よ！！」
「太宰、漸く見つけたぞ！！」
「丁度財布も来たところだしね」


太宰さんをガンガンと揺さぶっている眼鏡の人を軽々財布呼ばわり。え？ なに？ なんなの？ ごめんちょっと俺話ついていけない。…なんなの？


「俺抜きで勝手に話を進めるな太宰！！」
「どこ行こっかー。やっぱり高い所がいいよねぇ」
「聞いているのか太宰！！」

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