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走って逃げて ページ1

「あぁぁぁぁぁ!! もうやだやだやだやだやだやだ!! 何で追いかけてくるの!? いや、知ってたよ!? 鬼は人を食べないと生きていけないもんね!? でもさ、生まれ変わってまでも鬼と戦いたくないわけよ!! 分かる!?」

「肉ゥ、肉ゥゥゥ!! 血肉ゥゥゥゥゥゥゥゥ!!」

「分からないのね!! うん、だいたいそうなんじゃないのかな、とは思ったよ!!」


ヨコハマの路地。汚い高音を発しながら足場の悪い場所を物凄いスピードで駆けているのは我妻(あがづま)善逸(ぜんいつ)。元鬼殺隊という鬼を狩る仕事をしていた。そう、前世(・・)では。

善逸が前世の記憶を思い出したのは5歳の頃。寝ていたら急に夢として前世の記憶が流れ込み、そこで自分が生まれ変わって生きていることを知った。

知った時は驚いたし、叫んだものだ。そりゃあ今以上に。しかし、善逸の母親は嫌な顔一つせず「元気な子ねぇ」と、笑いながら善逸をあやしていたのは記憶にこびりついている。

前世の記憶を思い出したからこそ善逸は知っていた。未だ鬼は生きていると。自分達の代では鬼舞辻(きぶつじ)無惨(むざん)を殺すことは出来なかった。

だから、自分達の継子に託したのだが――善逸が追われているのが答えだった。どうやら、継子達も殺すことが出来なかったらしい。

記憶を思い出してからというもの、善逸は鬼と遭遇する事が多くなった。死にたくないが為に必死に雷の呼吸を一から自分の身体に叩き込んだし、藤のお守りだって毎日手放さないように持っていた。なのに追いかけられる。これはもう不運以上の不運である。

幸運と言えば、昔自分が使っていた色変わりの刀があったことだろうか。どうやら、善逸の家系は昔、継子にした子の家系らしく、結婚する事の無く死んでいった善逸の刀を大事に手入れしながら子孫に遺していってくれたらしい。それを知った時はどれ程いい弟子を持ったのかとワンワン泣いた。母親からはお腹が空いてるから泣いたと勘違いされたが。

そんなこんなで行き止まりになってしまった善逸はもう逃げる手段が無くなってしまった。顔が真っ青になる。そして数時間前の自分と母親を恨んだ。元鬼殺隊だと言えども、雷柱だと言えども、怖いものは怖い。それは生まれ変わっても変わらない事実。と言うか、生まれ変わるならもうちょっとマシなところが良かったよね!! と叫びたい。いや、実際叫んだ。

結局戦った→



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中園凉子(プロフ) - 意味がわからなくなってきた……… (2020年3月25日 21時) (レス) id: 053220dd71 (このIDを非表示/違反報告)
鈴谷 - 炭治郎がかわいすぎるんです! (2020年3月6日 20時) (レス) id: 8f18db08aa (このIDを非表示/違反報告)
るFれん - お久しぶりです、るFれんです。別idで失礼します。ページ38を見たのですがタイトルが猪ではなく狼になっている気がします。私が間違っていたら忘れてください。応援してます(*^▽^*) (2020年1月5日 13時) (レス) id: c28cc0defe (このIDを非表示/違反報告)
riria(プロフ) - 冨岡さん ww Gてww (2019年8月28日 21時) (レス) id: abdebcbe61 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 義勇さん…仲良くなりたいがため、ストーカーを???? (2019年8月6日 22時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年7月4日 1時

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