我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問３１:意外と仲良くなった？ ページ30

「君達、兄弟だったの？」


軍警の人が聞いてきた。善逸と少年は頷く。すると軍警の人は少年に刀を返してくれた。


「と言う事は君も武装探偵社の社員なんだね。仕事道具奪ってしまってごめんよ」
「い、いやいやいや！！ 謝らないでください！！ 俺が最初に言わなかったのがいけなかったんだし！！」


凄く慌てて言う少年を見て軍警の人は「そうかい」と言った。そして国木田に電話する為、奥へと行ってしまう。


「あ、ありがとうございます！ 助けてくれて。俺、この刀失くす訳にはいかなかったんです！！ これ失くしたら…その、爺ちゃんにも殺されるし、お、鬼にも殺されちゃうから……」


鬼、と言う単語を聞いて善逸は反応する。もうしかして、と思った。だから聞いてみる事にする。もうしかしたら、この子は――。


「ね、ねぇ。そ、そそそ、それって色変わりの刀、だったりする……？」
「え、あ、はいっ！！ 知ってるんですか色変わりの刀！？」
「知ってるも何も俺も持ってるから」


そう言って善逸は腰に指していた色変わりの刀を出す。すると少年は自分の持っている色変わりの刀と見比べ始めた。

同じ白い柄。刃は黄色だ。
うわあ、同じみたい、少年は小さく呟いた。正直、善逸もそう思う。違う所とすれば年季ぐらいだろうか。少年の持っている色変わりの刀の方が年季がある。それに、きっとあれは暫く使われてなかったのだろう。そんな気がした。


「あ、俺、我妻優逸って言います！！」
「え、俺、我妻善逸」


優逸は善逸って名前どっかで聞いた事あるぞ…と思い少し悩んだ。結局、思い出せなかった。
善逸は我妻ってよくある苗字なのかな、と少し思った。

二人は気付かない。血が繋がっている事に。優逸の持っていた色変わりの刀は昔、善逸の使っていた色変わりの刀だと言うことに――。

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