我妻善逸、ヨコハマに来た【鬼滅の刃】【文豪ストレイドッグス】

問２９:何だ、この電話は？ ページ28

【探偵社side】

ある日、探偵社に、いや、国木田の携帯に電話が掛かってきた。


「俺だ」
『武装探偵社の方でしょうか？ 此方ヨコハマ軍警の者ですが』


軍警からの電話だった。登録していない電話番号だったので、取るかどうかを悩んだのだが、取って良かった。

因みに国木田は罪を犯すような人間ではない。ので、軍警から電話が掛かって来ても自分が何かやったのか、と不安になるのではなく、どうせまたあの太宰(アホ)が何かやったのだろう、と結論付てしまう。

しかし、その考えは外れだった。


『我妻善逸という少年を今…』
「小僧が何かしたのでしょうか」


あのビビりが真逆罪を犯すなど、そう思っていると軍警からは『迷子でして』と返ってきた。いい意味で裏切られた。国木田はホッとする。


「そ、そうですか…今すぐ迎えに行かせます」


国木田は善逸に念の為自分の携帯番号を書いた紙を渡しておいて良かったと思った。


「敦、少し出てくる」
「分かりました、行ってらっしゃい国木田さん」


近くにいた敦に一声かけて、国木田は探偵社を出た。

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