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問24:背の小さい帽子さん? ページ23

あの鬼を倒す事が善逸の入社試験だったようだ。一瞬にして鬼の首を斬った善逸は探偵社に歓迎される事になった。

そんなこんなで探偵社員になった善逸は夜の巡回を一人でしている。正直、敦とかそこら辺(太宰以外)を連れてきたかったのだが、鬼は善逸しか倒せない。敦達を連れてくると善逸は更に戦いにくくなるのだ。と言うか、そうやって(太宰に)納得させられた。

一人で知らない場所を歩くのは怖い。と言うか地形が全く分からない。迷子になってしまった。ちくしょう、もうしかしたら俺を迷子にさせたくて一人で行かせたんじゃないよね!? あの人は!!と善逸は思ってしまう。実際の所本当かどうかは太宰に聞いてみなければわからない。

暗い路地に入り込んでしまった。夜だから更に暗さがます。善逸の体がガタガタと震え始める。けれど、進む他に道はない。


「チッ、何だよ此奴ら! 頭潰しても心臓潰しても起き上がってきやがる!!」


ふと、そんな怒りの声が聞こえた。震える足で一歩、一歩と歩き出す。すると帽子を被った少年?が鬼を潰していたのだ。迚グ ロテスク。思わず善逸はいつものように悲鳴をあげてしまった。


「ひ、ひぃぃぃいいい!!」
「なっ、何だ!?」


鬼は地面に這いつくばって動けない様子。善逸の叫び声を聞いた少年が勢いよく振り返る。善逸を直ぐに見つけてやべ、みたいな顔をした。


「手前、見たな?」
「みみみ、見てないです! 何も俺は見てません! 鬼の頭を潰した所とか、心臓潰した所とか全くもって見ていません!! だからお願い殺さないでぇええ!!」
「殆ど見てるじゃねェか!?」


何だ此奴、みたいな顔をする少年はふと「鬼?」と聞き返してきた。


「あ、あの…。俺、その鬼の倒し方知ってるからさ、殺さないでくれる?」
「……本当に殺せたら考えてやる」
「それって考えない人の言い方だよね!? 俺を殺す気満々じゃん!! 嫌だよ、痛いのも死ぬのも嫌だよぉぉおおお!!!」
「一々叫ぶな!! さっさとしねェと殺すぞ!!」
「ひ、ひぃぃぃいいい!! すみませんでしたぁぁぁあああ!!!!」


先程よりも震えが酷い状態で、少年の横を通り過ぎ、地面に這いつくばって動けない鬼の場所えと行く。

色変わりの刀を抜いた。ガタガタと腕が震えている。それでも鬼は殺さなくてはならない。自分が生きる為にも、帰る為にも。

善逸はスパンッと鬼の首を斬った。

問25:太宰嫌い同盟?→←問23:そんな所から見えてるの? 本当に人間ですか?



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美弦 - ですけどこの作品は本当に面白くて自然とスクロールする指が動いていました。素晴らしい作品をありがとうございます! (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
美弦 - 私、あんまり成り代わりとくじゃないん (3月28日 1時) (レス) id: 05b5571ecf (このIDを非表示/違反報告)
国木田 独歩 - アニメを作ると面白いと思うぞ! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
包帯無駄使い装置 - やっぱりどんなときでもどんな場所でも太宰さんはかっこいいなー今度は太宰さんが主人公で!って無理ですよね私はとにかく太宰さんが大好きです!今回のはとーってもおもしろかったです! (2020年3月26日 14時) (レス) id: 4af845f6bd (このIDを非表示/違反報告)
月下の君に吠える(プロフ) - 雷の呼吸の使い手が柱になると鳴柱になると思います… 多分なんですけど…  とっても面白いです! (2020年2月9日 21時) (レス) id: a219a83582 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年6月27日 0時

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