セクゾの6人目 (ページ3)

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こう見えても俺は問題児で、怒られる案件なんて身に覚えがありすぎて逆に分からない。できるだけ勝利母に迷惑をかけないように心掛けているつもりではあるが、多分1番迷惑をかけているであろう人物。勝利にもう関わらないで欲しいのなんて言われたら、頷く他にないだろう。それぐらいには頭が上がらない。

「ねえ麟廻。麟廻の目から見て、勝利はどう見える？」
「ん？」

どうやら怒られるようでは無いので内心ホッとしながら、意味の理解出来ないこの質問について頭を悩ませる。一体、急にどうしたんだ。

「普通にかっこいいよね。男の俺でも羨ましい顔してるし。後、運動神経もいいな。勉強もそこそこできるし…」
「やっぱり、男のあんたから見ても勝利ってかっこいい！！？」
「え？普通にかっこいいと思うけど…」

怖い怖い怖い怖い。急にテンション上がったぞ。情緒不安定なの？俺じゃなくて勝利が何かした？？

「そう。麟廻、私には計画がある」
「…うん？」
「麟廻も手伝ってくれるよね？」

勝利母には逆らえない。頷く他にない。しかし、後々頷いたことに俺は後悔することになるが──まだ、気づかない。