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17話 ページ17
【実弥side】
甘味処に今俺はいる。大勢の人間が俺の前を横切っていくのを見て、なんで俺は今こんな所にいるんだろうと思った。
そもそもだ。俺は街に来る予定なんて1つもなかった。毎日、修行に明け暮れ、殊卷に挑み負け続ける日々。1度だって勝ち越せたことはない。それがまた堪らなく悔しくて更に修行に明け暮れた。
そんな毎日を過ごしていた筈だ。いつも通り修行して、殊卷に手合わせを挑む。なのに、今日は違った。
仕事をしに行くわけでもなく、暇そうに煙管を吹いている殊卷に話しかける。これもいつもの事だ。殊卷は俺の言葉に頷いた後、また煙管を吹く。
いつになったら動くのだろうかと数分待っていたが動く気配は全くない。イライラして話しかけてみれば殊卷は目を見開いた後、少し嬉しそうな顔をして俺に金を渡してきた。
修行をする為にお前に話しかけたのに告げられた言葉は「今日1日街で遊んできなさい」だ。そんな言葉を聞いてブチ切れれば殊卷に家を追い出された。
家に入ろうと何度も挑んだが、入れる予兆もなければ、扉も動かない。大人しく街に行くのも癪だったが、街に行かなければ修行をつけて貰えないと思った俺は大人しく街に降りてきたのだった。
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