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新入生 ページ9

【天元side】

「新入生、入場」というアナウンスと共に真新しい制服に身を包んだ新入生が体育館へと入ってくる。

勿論、新入生の伊之助も綺麗な制服に身を包んで入ってくるのだが…派手に不機嫌そうだな。イライラしている伊之助を見て思わず苦笑いが出てしまう。どうせ、きっちりした服装が気に食わないのだろう。

着崩したくても、ルールに少しうるさい御天がいるので着崩せないのだ。俺のメイクにもイチャモン付けてきたしな。

それにしても、目立ってるなと思う。顔がいい伊之助は勿論、それをパシャパシャと撮っている御天もだ。伊之助ならいいのだが…御天は悪目立ちし過ぎだ。伊之助がそんなことを気にしない性格でよかったと初めて思った瞬間だ。


「なあ宇髄!」
「どうした煉獄」


式中だと言うのに普通に話しかけてくる煉獄。俺はボソッと返すが、煉獄の声は大きいままだ。…主任に怒られても知らねぇからな。


「さっきから写真を物凄いスピードで撮っている女性がいるだろう! 彼女、宇髄と似ていないか?」
「………」


変なところで鋭い。「煉獄さん静かにしてください!」と主任に怒られている煉獄を横目で見ながらそう思う。

「ああ、あれは俺の姉貴だ」そう伝えれば「じゃあ宇髄も子供が出来たらあんな風になるのか!」と煉獄は言った。


「は?」
「血は争えないからな!! 何となくだが想像出来る!!」


俺は絶対あんな悪目立ちする親バカにはならないと心に誓った。

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- いつも読ませて頂いています。応援しています!無理のない範囲で、更新頑張って下さい(*´∀`) (2019年10月27日 8時) (レス) id: c89830493e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:フ瑠ラン | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2019年9月9日 14時

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