24話 ページ24
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あれから天の話を一つも聞くことなく、男を家から追い出した。天の顔は悲しそうで見ていられなかった。
すまねぇと謝りたかったけど俺は謝らなかった。この日の食事は全く味がしなかった。
天が寝静まった頃。俺は外に出ていた。と言っても庭だが。庭の中に立ててある墓。『宇髄御天』と掘ってあって、そこの前でしゃがむと一度手を合わせた。
数秒か経った後、俺は助けを求めるような目で御天に聞いた。
「俺はどうしたらいい」
死人が喋る訳では無い。この問いに答えを提示してくれる訳でもない。でも、聞かずにはいれなかった。それほど、俺の頭はこんがらっていたのだ。
あんなに悲しそうな顔をした天は初めてだ。俺には恋なんてモンは分からないが、きっと天にとってあの男は一生添い遂げたいと思った男だったんだろう。でも、アイツはダメなんだ。どうしても、ダメなんだ。
結局、答えは見つからないまま俺は朝を迎えた。
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虚露/うつろ - あ、あれ?目から水出てきたんだけど???あ、これ水の呼吸だ、これなんの型だ?あれ?あれ? (2019年12月1日 15時) (レス) id: b3c78b6606 (このIDを非表示/違反報告)
もち - え、、、涙とまんねぇ (2019年11月23日 1時) (レス) id: 0050a4580a (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 泣きました…最高です!!これからも頑張ってください!! (2019年9月15日 23時) (レス) id: c4b3a26433 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 8年後に伊之助が…かまぼこ組が子育てをしてる姿が本当に尊いなぁと感じました!!これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月9日 23時) (レス) id: 70afe8ee20 (このIDを非表示/違反報告)
昆布姫 - めっちゃおもろいです!続き楽しみにしてます! (2019年9月9日 19時) (レス) id: 82960de114 (このIDを非表示/違反報告)
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