俺が拾った【鬼滅の刃】【嘴平伊之助】

23話 ページ23

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了承を示せば天は嬉しそうな顔をして玄関まで走って行った。一体、どんな男が来るのだろうか。

俺の理想としては俺よりも強くて(元鬼殺隊以外そんなのいない)俺よりも天を愛していて(そんなのいない)俺よりも天の事を知っている(いない)奴だ。これを善逸に言えば「お前、天ちゃんを嫁に出す気無いね」と真顔で言われた。

何言ってんだと言ったが「お前どれだけ天ちゃんのことが好きなんだよ！？ 溺愛し過ぎると嫌われるからな！！」とギャーギャー言われた。その時は大人しく、家に帰らせた。

天が連れてきた男は黒髪で、日焼けを知らないような白い肌をした男だった。ひょろひょろとしていて筋肉などとは本当に無縁そうな男。

俺は目を細めた。


「この人が今、結婚前提でお付き合いしている──」
「ダメだ」


天の声に被せて俺は言った。まさかこんな早くにそんなことを言われるとは思っていなかったのだろう。目を見開いて驚いていた。

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