22話 ページ22
【伊之助side】
天が赤ん坊の頃から育ててきた。大切な娘だ。俺の命よりも大切な娘だ。そんな娘がもう、15歳となった。
「伊之助」
あの野生児だった天はもういない。いつの間にかすっかりと女らしくなっていて、綺麗な黒髪は丁寧に手入れされているし、顔だって善逸がビビるほど綺麗になった。
そんな天が真剣な瞳で俺と向き合っていた。
「あん? どうした」
いつもの調子で問えば天は何故か肩に力を入れる。一体何を言われるんだろうかとこちらまで身構えてしまった。
「私ね、結婚を前提にお付き合いしている殿方がいるの」
天の言葉に酷く衝撃を受けた。しかし、炭治郎も伊之助も派手なじーさんも女にはいつかこんな時が来ると聞いていたので直ぐに受け入れられた。
「そうか」唯一言。これを返せば「会ってみてはくれない?」と言われた。思わず「は?」と返してしまう。
「実はね、玄関に居るのよ。だから伊之助さえ良かったら会ってみて欲しいの」
大切な娘の願いだ。無下に断ることは出来なかった。
489人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
虚露/うつろ - あ、あれ?目から水出てきたんだけど???あ、これ水の呼吸だ、これなんの型だ?あれ?あれ? (2019年12月1日 15時) (レス) id: b3c78b6606 (このIDを非表示/違反報告)
もち - え、、、涙とまんねぇ (2019年11月23日 1時) (レス) id: 0050a4580a (このIDを非表示/違反報告)
白夜 - 泣きました…最高です!!これからも頑張ってください!! (2019年9月15日 23時) (レス) id: c4b3a26433 (このIDを非表示/違反報告)
宇治抹茶 - 8年後に伊之助が…かまぼこ組が子育てをしてる姿が本当に尊いなぁと感じました!!これからも頑張ってください!応援してます。 (2019年9月9日 23時) (レス) id: 70afe8ee20 (このIDを非表示/違反報告)
昆布姫 - めっちゃおもろいです!続き楽しみにしてます! (2019年9月9日 19時) (レス) id: 82960de114 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ