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年下で、まだまだ頼りない俺やし。
あ、このまま、ここにこうしてたら奥にしまった感情が溢れてしまいそうで、
「じゃ、、、じゃあ、行ってくるわっ」
慌てて外に出て、
「あっぶな」
大きく息を吐きながら、それでも小さく呟いた。
邪念のような気持ちを封じ込めて、1人で商店街への道を進む。
1人になったら考えなくてもええからちょうどよかったと思ったのに、それは全く逆で。
1人になったから、ここを一緒に歩いたことを細かく思い出してしまう。
この道で話したことや、教えてくれた店。
好きやって言ってた食べ物やったり、他の人に向けた笑顔が鮮明に記憶されていて、
「、、、重症や、、、」
誰かを好きになる切っ掛けは些細なことで。
それがどんどんと広がっていって恋に落ちるというような道を一つずつ進んでいたことに気付かされる。
こんな時はどうしたらええんやろ。
習慣のように握ったスマホに目を向けて、ふと連絡先を探すのに、そこにAさんの名前はなくて、俺らの関係を思い知る。
こんなにプライベートを知っているのに、連絡手段がないなんて。
家にいるからと渡された鍵がポケットで存在感を示すけれど、俺のためのものではない。
あぁ、そうか。
気持ちを仕舞い込むから溢れるだけ。
外には出さへんようにはせなあかんけど、この気持ちを抱えて共存したらええやん。
そう思った時に、無意識で歩いてきていたのは初日に教えてもらった和菓子屋で、
「あ、これ、うまそう」
だんだんと上がる気温にあわせたのか、水まんじゅうが目に入ったからそれを2つ買ってみる。
プルプルと揺れるのか涼しげで。
「絶対に好きやろ、これ」
という確信と共に家に帰って、いつものようにご飯の支度を始めるけれど。
ベッドルームで仕事中なのか、普段いる場所にAさんがいなくて、寂しいとさえ思ってしまう。
ボソボソと声が聞こえるのは電話なのか、それともリモートでやり取りしてるのか。
夜飯はあとは最終段階で終わるところまで用意してるから、俺の定位置になったソファーにドサっと腰を下ろす。
いつになったらあそこからAさんが顔を出してくれるんやろ？
こんなに長い時間顔を見ないのは初めてやなぁと置いてあるブランケットを抱きしめていて。
流れるテレビをなんとなく見てた。
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蒼 - 物語読みました。 毎年こうやって作品を書いているの凄いですね(*^^*) (2020年7月2日 21時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - またまた続けてのコメントですみません...。 これ正しくはなにかあることをではないんでしょうか？ (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 11(Side girl)おまけのここの部分 なにがあることを期待しているわけじゃないけれど、少しでも綺麗にしたい、なりたいと思うのは女心で。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 8のここの部分 驚くくらいナンパな言葉が朝から漏れて、周りの人が振り返ったけどもう気になんてせん。 これ正しくは振り返ったけどもう気にならへんではないんでしょうか？ (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 7のここの部分 鏡の中に寝起きて情けない自分の顔があって、今日もいける…と意気込んだつもりやけど映るのはいつもよりも凹んだ自分の顔。 これ正しくは鏡の中に寝起きで情けない自分のではないんでしょうか？ (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2020年1月26日 0時
