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-俺は行かへんから、なんとかしろ-
大倉くんの指定した居酒屋に足を入れた途端に命令口調で来たLINEに固まって、引き返すことができずにそのまま予約されていたらしい席に腰掛けた。
それから数分。
私にはもっと長い時間に感じたけれど、時計の針が進んではいなかったのだから、きっと数分で間違いない。
「待ったか？」
の声で飛び跳ねるように顔を上げてしまって、
「驚かせてすまん」
困ったように、それでも笑われて。
濡れた傘を綺麗に畳む様子を眺めていたら、
「たつ、まだ来てへんのか？」
の問い掛けで、信ちゃんは大倉くんが来ないことを知らなくて、良くも悪くも仕組まれたと改めて気付かされた。
『…あの、なんか、来られなくなったって、、、
今、連絡が…』
「そうなんか！？」
そこまで大袈裟に？と思うくらい驚いて、座ったはずなのに腰を浮かせては、
「やったら、日を改めるか？」
なんて気を回すようなことを言って立ち上がろうとするから、慌てたのは私。
このチャンスを逃したら後で何を言われるかわかったものではないという重圧と、どうしたらこのチャンスをモノにできるのかと同時に思考が襲って来て、考えようとした時にタイミング良く現れた店員に、
『な、、、生…ふたつっ！』
勢いよくピースサインに見えるようなV字を店員さんの目の前に突き出していた。
これには信ちゃんも、もちろん店員さんも驚いたようで、
-か、かしこまりました(笑)-
声が小さく震えていたのは笑いを堪えていたからで、後ろ姿、肩が震えているのが目に入り、更に追い討ちを掛けるように、
「随分と威勢がええなぁ」
信ちゃんの目尻にシワが寄って、声に笑いが含まれてて。
おかしそうに私に話し掛けるから、
『///』
恥ずかしさが襲って来て、一気に顔が熱くなることで、見なくても赤面してしまったことが自分でもわかってしまう。
「ま、なんだか蒸し暑くもなって来たし、軽く飲んでいくか」
待っていた言葉に、私はただただ頷くしかなくて、ブンブンと頭を上下すると、
「全部の反応、デカすぎや」
とまた笑われて。
信ちゃんの浮いた腰が椅子に戻るとタイミング良くビールがテーブルに置かれた。
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蒼 - 物語読みました。 毎年こうやって作品を書いているの凄いですね(*^^*) (2020年7月2日 21時) (
レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - またまた続けてのコメントですみません...。 これ正しくはなにかあることをではないんでしょうか？ (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - また続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 11(Side girl)おまけのここの部分 なにがあることを期待しているわけじゃないけれど、少しでも綺麗にしたい、なりたいと思うのは女心で。 (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 続けてのコメントですみません。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 8のここの部分 驚くくらいナンパな言葉が朝から漏れて、周りの人が振り返ったけどもう気になんてせん。 これ正しくは振り返ったけどもう気にならへんではないんでしょうか？ (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
蒼 - 物語読んでいて気が付いたのですが...。 7のここの部分 鏡の中に寝起きて情けない自分の顔があって、今日もいける…と意気込んだつもりやけど映るのはいつもよりも凹んだ自分の顔。 これ正しくは鏡の中に寝起きで情けない自分のではないんでしょうか？ (2020年7月2日 21時) (レス) id: 4332e38eb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2020年1月26日 0時
