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『あれ…？いつもはここに入れるのに…』
鞄の中をごそごそと漁る様子を横目にして、俺は俺で考える。
一緒にいて落としたなら音で気がついたりしそうやし、
それにAが鞄を何度も開けたりした記憶もない。
「ゆっくり探してみたらええよ？」
『う、うん』
なんて会話をしても焦っている様子は伝わるし、
ガサゴソする感じがさらに増す。
きっと、こんな探し方やったら見つかるものも見つからへん。
『…もしかして、鍵、掛け忘れた…？』
不意の呟きに、無いというか忘れたのかという考えが強くなる。
『開いてたら、どうしよ』
ドアノブに手をかけるのを躊躇って、
俺にそう言ってくるんやけど、
それ、俺やって怖いから出来ればしたくない役割で。
めっちゃ怖いやん。
やって、開けた瞬間に、中から人とか出てきたらほんまに嫌やん。
嫌やとかそんなレベルやなくて、何周回っても嫌やと思う。
『でも、掛けてると思うんだよなぁ』
俺の不安とかなんて完全に無視したような声が響いてから、手がスッと伸びて、
悲鳴をあげそうな俺のことなんて気にしてへんようにドアがガチャンと音を立てる。
思わずしゃがんで小さく悲鳴をあげる俺に上から落ちてきたのは、
『あれ、、、？』
不思議そうなAの声。
その後直ぐに、
『亮くん、どうしたの？』
と心配するAの顔。
「へっ！？あ、その、いや…」
『鍵、やっぱり、鞄かなぁ…？』
俺のことには何を言うでもなく、
またもう一度鞄を覗きながら大きく溜息が降ってきた。
「鍵…は…？」
『んー、鍵、掛かってるし、
朝は必ず確認するから掛け忘れはないと思う。
どこかで落としたのかな…』
どうしよう…
その声に、今までヘタれてた俺やない、シャンとした俺が顔を出す。
「一旦、うち、来る？」
こんな状況やし、
一回落ち着くためにはこうした方がええかなという思いと、
まだ一緒にいたい気持ちが重なって、返事なんて聞く前に立ち上がって手を引いて。
来た道戻って、今度は俺の部屋の前。
さすがに俺も鍵がないなんて言ったらあかんと思ったから、
何回もポケットに手を入れて鍵を確認してたからそんなピンチに出会うことはなくて、
何事もなかったかのように、
「どうぞ」
俺の部屋にAを招き入れていた。
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華絢(プロフ) - ひ み ささん» ありがとうございます♪ ネタ探しで思いついたパターンでしたが、あり得ない解決方法とかかなり強引に終わらせた感が否めませんwww (2019年5月3日 8時) (
レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
ひ み さ(プロフ) - お疲れ様＆ありがとうございました(*^^*) なかなか変わった趣向で面白かったです♪ (2019年5月3日 6時) (レス) id: 6eb2ce4a4e (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» 若かりし頃的な(笑´・艸・) もう、ただ亮ちゃんとでぇとしたいだけの願望がぁぁぁ♪ (2019年4月23日 12時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
めぐぽん(*´･∀･)(プロフ) - 亮ちゃんが純だ！すごい、こっちが恥ずかしくなる(//∇//) (2019年4月23日 9時) (レス) id: baf8bee298 (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - めぐぽん(*´･∀･)さん» よこよこさんが動かない(ΦωΦ)！！ クリアするのも諦めてますがwww どうしますかねぇ、あの2人は(〃ω〃) (2019年4月3日 19時) (レス) id: 479a0f7ed2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2019年2月28日 11時
