20-二次会-(Side A) ページ20
忠義くんの学生時代の友達が多い中、
彼が男女問わずに人気だったことがよくわかる。
披露宴は私のつながりの人が多かったけれど、
二次会は彼の友達が中心だ。
新婦の私はどっちかと言うと邪魔もの扱いで、
彼の周りに女子が群がり始める。
これ以上にないくらい、
寧ろ、
新婦よりも目立とうと思うくらい？
肩とか背中とか大きくあいた服を着た子たちが中心だ。
結婚式のために…
その前に金髪を暗めの茶色に染めた忠義くんの髪。
女子「たーくんがこんなに真面目になるとか信じられない」
女子「年上とかって尻に敷かれるって言うよね」
なんてことを本人に言っている子もいれば、
忠義くんに聞こえないように、
それでも私には聞こえるように言う子もいた。
だけれど、彼が選んだのは私だし、
そんな風に他人のことを言うから出会いがないんだよ？
なんて顔に笑顔を貼り付けたまま、
心の中で毒づいていた。
真っ白なドレスを着ているのに、
心の中は真っ黒だ。
脳裏に信五さんの瞳と体を思い出して
この場を乗り切ろうと思ってしまう。
そんなことをしているのはいけないことだとわかるけれど、
気持ちをどこかに飛ばしていないと耐えられそうにない。
それに、多少高揚した顔をしていても、
主役なのだから誰もなにも言ってこないだろう。
花嫁の気持ちがお花畑。
それくらいの感覚で全員が流してくれた方が好都合だ。
そうしていると2時間はあっという間に過ぎて、
飲みすぎて酔っぱらった忠義くんを支えつつ
ホテルの部屋に帰ってくる。
新婚初夜。
そんな言葉で表される夜なのに、
飲みすぎてそのままベッドに倒れ込んだ忠義くんが眠っていて、
私は一人バスタブに貰った入浴剤をたくさんいれて、
ひとり湯船に沈んでいった。
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華絢(プロフ) - ひみささん» まったく違いすぎて、引かれないか不安ですΣ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ (2018年2月19日 19時) (
レス) id: 1867a62e47 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開、ありがとうございます(*^^*) 今までと違うテイストのようで、続きが楽しみです♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 76e38abfc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年2月19日 18時
