14-半年で-(Side忠義) ページ14
大「へっ？あとは？」
『あとは…って言われても…
私じゃ釣り合わないんじゃないかなって』
なんだ。
そんなことか。
大「自慢やないけど…俺…
人を見る目だけはあんねん。
Aさんのことは
このまま手放したら後悔するって思うねん。
それに言ったやろ？シアワセにしたいって。
年上とか年下とかそんなんどうでもええよ。
俺はきっとこのままAさんのことを
もっと好きになる自信あるんやから」
『…本当に？私でいいの？
それに、
私はまだ大倉くんのこと知ったばかりだし、
その…』
大「ん？」
『その、本当にいろいろいいのかなって思うことばかりで』
大「やったら…
大倉くんってのをまずやめへん？
忠義でええよ？」
『きゅ、急には呼べないから…！忠義くん…で』
耳まで真っ赤にして
俺のことを恥ずかしそうに呼ぶAさんに、
もう愛しさしか沸いてこぉへんわ。
それからすぐに連絡先を交換して、
店の片づけをして一緒に外に出た。
付き合おうってことにしたから、
外に出て店の鍵を閉めたらすぐに手を差し出す。
大「ええやろ？」
戸惑いがちに伸びてくるその手を握って、
指と指を絡ませる。
こういうのをするのは久し振りやけど、
しくっりくるのは、Aさんやからかな。
その日は駅に送って行って、
方向が逆やと知ってそこで別れた。
あ、別れ際に恥ずかしそうにしとったけど、
ぎゅっとAさんを抱きしめて、
大「めっちゃ好きになりそう」
って本心を伝えてから別れてん。
それにすぐにLINEして、
家まで飽きずに帰って来ては、
それからは毎朝のおはようとおやすみが日課になる。
仕事中の休憩時間にAが店に来てくれることもあったし、
早く帰れそうな時やったり休みの前の日は、
新メニューの開発に関わってくれたりもした。
そんなことを半年続けて、
俺が我慢できずにAに言ったのは、
大「A、結婚しよ？」
というサプライズもなにもない一言で、
それでも涙目で笑いながら
『うん』
と返事をもらった。
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華絢(プロフ) - ひみささん» まったく違いすぎて、引かれないか不安ですΣ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ (2018年2月19日 19時) (
レス) id: 1867a62e47 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開、ありがとうございます(*^^*) 今までと違うテイストのようで、続きが楽しみです♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 76e38abfc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年2月19日 18時
