13-告白-(Side忠義) ページ13
一応、新メニューの味見なんて理由にしとるけど、
これもう出すって決めてるし、
味には絶対の自信あるから、
ただの誘い文句でしかなかってんけど。
そんな口実があって誘ったんやから、
食べとるとこ眺めてもええやろ？
『そんなに見られたら恥ずかしい…』
少し上目遣いになって言われる台詞。
それでも、
『お肉柔らかいし、美味しい。
ランチでこれが食べられたら、
シアワセになれそう…』
大「ほんま？
それ、めっちゃ嬉しいんやけど！
でさ、俺、Aさんのこと、
もっと知りたいし、
それでシアワセにしたいんやけど」
『…ん？…え？？』
大「俺、こんな見た目やし、
遊んでるとか思われるかもやけど、
全然そんなことなくて。
それにヘタレやし、
店もこうやって一人でやって1年しか経ってへんから
不安とかたくさんあると思うんやけど、
ひとまずさ…
その、友だちとかもう面倒いから付き合って？」
スプーンを落としそうな様子やったから、
その手から抜いてお皿に置く。
大「って、なんかごめんな…。
俺の気持ちばっかやん。
Aさんが、フリーやったらってこととか
なんも聞かへんとこんなこと言われても困るよな。
…ごめんな、忘れてもええよ？
せやけど、またこうやって味見のお願いとか、
あと普通に店には来てほしいんやけど…」
シュンとしてしまうのは、
段々と自分に自信のないヘタレの俺が顔を出すから。
それにAさんの雰囲気から
断られそうな予感しかせんのは、
浮かない顔をしとるから。
断られる前に、自ら身を引くのが傷も少しで済むやろ？
そう思って笑って流そうとした時に、
『私でいいんですか？』
という言葉が耳に飛んでくる。
大「はっ？えっ？」
『だって、私、大倉くんより年上だし、
年上ってことは
やっぱりその先のこととかも考えちゃうわけだし。
フリーだけど、フリーだから？
こうやって優しくされて、
しかも大倉くんみたいな子にそんなこと言われたら、
私の方が引け目しか感じないというか…』
あれ？
そんな感じ？
どういう角度から聞いても、
これってOKってことやんなぁ。
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華絢(プロフ) - ひみささん» まったく違いすぎて、引かれないか不安ですΣ(ﾟдﾟlll)ｶﾞｰﾝ (2018年2月19日 19時) (
レス) id: 1867a62e47 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 新作公開、ありがとうございます(*^^*) 今までと違うテイストのようで、続きが楽しみです♪ (2018年2月19日 19時) (レス) id: 76e38abfc7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2018年2月19日 18時
