348-直前リハーサル- ページ5
リハーサル。
大きなスクリーンに映し出されるオープニング映像。
黙って最後まで見てから、
渋「…ええやん」
すばるくんのこの一言が、めっちゃうれしかってん。
そこから何曲か演奏して、そうしていると近付く開場時間。
村「ありがとうございます。ほんで、よろしくお願いします」
それに合わせて、ライブ会場のスタッフの人やったり、前にライブしとった時に知り合ったPAさんやらに挨拶して楽屋に戻る。
ふらっと出て行ったAちゃんの後姿が見えて気になったんやけど、無駄にテンションが上がったマルに絡まれて、見失ってもうた。
それでも楽屋に全員戻ってすぐに、息を切らしたAちゃんがすごい勢いで楽屋に入ってきて、
『す…すごい…!』
スマホの画面を俺らに向けながら近づいてくるから、必然的に全員がそこに集まる。
外に並んだ列。
そんなに大きくない箱やけど、こうやって開場を待ってくれとる人が居ってくれるってことが嬉しくてしゃーない。
「Aちゃん、その画像、送ってくれへん?」
その場で貰った画像はすぐに
-開場時間までもう少しやけど、集まってくれて、ほんまにありがとう-
メッセージと共にSNSにあげる。
すぐについた、いいねとコメント。
『反応がみんな早いね』
俺らよりも嬉しそうに言うAちゃんに感謝せなあかんって思うのはこういうところ。
やって、外がどうなっとるのかなんてわからへん。
やけど、こうやって、俺らが知りたいと思っとることを先回りしてしてくれるんやから、
ありがとうって思うやろ?
.
開場時間まであと5分。
大「いつかさ…」
不意に大倉が口を開く。
大「グッズとかも売ったりして、そんで、なんか、もっと大きい箱でできたらええな」
イメージしたことは全員同じ。
そんな中、年上組が俺らとは違う表情を浮かべてから、信ちゃんが時計を気にして楽屋から出ていく。
同じように、横山くんとすばるくんも。
「???」
安「どしたん?」
残された俺ら4人。
「さぁ?」
丸「なんや人と待ち合わせしとるって言ってはったよ?」
ベースを撫でながら言うマルが言う。
それ以上は知らんで?とその姿が言っているような気がしたから、もう一度スマホを開く。
さっきより増えたメッセージ。
章ちゃんと画面を眺めながら、ニヤニヤしつつ
安「緊張するなぁ」
「緊張するわぁ」
と同時に呟くと、「開場はじめます」というスタッフの声が聞こえてきた。
349-ワンマンライブ・20分前-→←347-ライブハウス・到着-
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華絢(プロフ) - ひみささん» (ノω`*)んふふ♪ マルちゃんにとって、主人公ちゃんはお姫様ですからね(〃ω〃) (2018年1月6日 19時) (レス) id: 6fe5ea1206 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 丸ちゃん、優しい〜(≧▽≦) (2018年1月6日 8時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - ひみささん» ありがとうございます(〃ω〃) がんばりまーす(*´ω`*)ゞ (2017年12月12日 16時) (レス) id: 6fe5ea1206 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 移行お疲れ様でした(*^^*) 更新楽しみにしてます♪ (2017年12月12日 16時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:華絢 | 作成日時:2017年12月12日 16時