372-涙腺- ページ29
村「亮、どこに居るん？」
何も考えられなくて、その場に座ったまま。
いつもだったら予定の時間より早く行くのに、
気が付いたら21時の10分前。
この時間に来ていないし、
連絡もない俺に電話をかけて来たのは信ちゃんやった。
「え…、あー、ファミレス？」
村「ファミレス？何してるん？早よ来いって」
「あー…、わかった」
のろのろと立ち上がって伝票に手を伸ばした時に気が付いた千円札。
いつの間にか…
多分、Aちゃんが帰る時。
ここに置いて行ったってことやんな。
そのお札を使う気にはならなくて、
ポケットに押し込んでから店を出る。
ボーっとしたまま電車に乗って、
行き慣れたスタジオに入ってみたものの、
その先の扉を開けるのをためらってしまう。
中から漏れてくる音に反応したいのに、
なにも考えられへん。
そのうち、俺がここに居ることに気が付いたのか、
音が止まって扉が開いた。
渋「亮、なにしてんねん」
すばるくんの顔が瞬間的にぎょっとして、
渋「亮、どうした！？とりあえず、中に入れ」
グイッと引っ張られて、中に入ると扉が閉められる。
村「すばる、どうした？って、えっ！？」
信ちゃんも驚いた顔しとる。
大「亮ちゃん…？」
横「…？」
4人が困惑しとるのはわかっとるよ。
なんかすばるくんが扉を開けてくれたから、
迎えてくれたような気になって、
さっきから我慢しとったのに
涙腺が壊れたみたいにぼろぼろと涙が溢れてきた。
村「亮？どないした？」
信ちゃんの大きな目が心配そうに俺を見る。
「…Aちゃんに…」
村「A？」
「別れようって言われた」
村「…は？」
まぁ、そうなるよなぁ。
俺やって、まだ全然理解してへんもん。
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華絢(プロフ) - ひみささん» (ﾉω｀*)んふふ♪ マルちゃんにとって、主人公ちゃんはお姫様ですからね(〃ω〃) (2018年1月6日 19時) (
レス) id: 6fe5ea1206 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 丸ちゃん、優しい〜(≧▽≦) (2018年1月6日 8時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
華絢(プロフ) - ひみささん» ありがとうございます(〃ω〃) がんばりまーす(*´ω｀*)ゞ (2017年12月12日 16時) (レス) id: 6fe5ea1206 (このIDを非表示/違反報告)
ひみさ(プロフ) - 移行お疲れ様でした(*^^*) 更新楽しみにしてます♪ (2017年12月12日 16時) (レス) id: 2e580a9b8d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：華絢
| 作成日時：2017年12月12日 16時
