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20杯目。 ページ22
そのまま僕たちがいたテーブルに戻ると、
さっきまで
席をはずしとった村上くんがいたからなのか、
それとも
僕がこの子の連れのことを聞いたからなのか、
『おふたりとりゅーへいくんは、
何仲間ですか？』
という質問に、僕より早く
村「会社の後輩やで」
と答えてしまう村上くんが憎らしい。
先輩やし、こういう場での話の回し方もうまいから
会社の飲み会とかめんどい時には
村上くんに頼って逃げてた僕自身に腹が立つ。
村上くんに悪気はない。
多分、いつものペース。
『なに屋さんなの？』
なんていう質問にも、
当たり障りなく答えとるし、
僕やったらこううまく話せる自信もないねんから、
もう、ちびちびグラスに入れてきた
日本酒を飲むしかなくなってまう。
大倉は…
さっきのことがよほど凹んだのか、
僕たちと入れ違いで、
亮ちゃんとヤスのとこに居るみたい。
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作者名：華絢
| 作成日時：2017年3月10日 18時
