今日:23 hit、昨日:9 hit、合計:84,903 hit
小｜中｜大
19杯目。 ページ21
少しだけあの2人との関係もわかって、
ちょっとホッとしてん。
ふっと緩んだ僕の顔を見て、
うふふって笑いながら、
いつの間にかまた空になったグラス眺めとるから、
僕のグラスに入っとるお酒も飲みほして
「もっぺんなんか取りに行きませんかぁ？」
って誘ってみる。
『さっきいったばかりなのにね(笑)
いいですよー』
ってちょっと酔って
舌足らずで話すところにキュンとしてまう。
「どれがええ？」
『んー、これにします』
ガラスケースを指さすから、
一升瓶を取り出して、グラスによそぐ。
手元をじっと見られとって緊張してまうやんかぁ。
『りゅーへいくん…優しい…』
「えっ…？」
泣かせてもうた？って、あわわしてもうたけど、
『ありがとー』
ってにっこり笑って言われると、
悪い気は全くせーへんし、
このふわふわどこにでも飛んでいくようなこの子を
ずっと捕まえなあかんなんて気にさせられてん。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 150人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：華絢
| 作成日時：2017年3月10日 18時
