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1杯目。 ページ3
『うわぁ♡』
隣のテーブルから、
めっちゃ嬉しそうな声聞こえてきはる。
目の前で鰤さばいて、日本酒飲もう会。
鰤さばくんのは、
この店の店長【錦戸亮】言いはるんやけど。
通っているうちに、
ネームプレートに書いとる名前呼んどったら、
いつの間にか亮ちゃんって呼ぶくらい仲良うなりはって。
スタッフの【安田章大】は、
ヤスって流れで呼ぶようになった。
ちっさな酒蔵の
日本酒やらいろいろ趣味で集めてはるんやけど、
イベントするから来たらええやん言われたから、
大倉と村上くんの３人で来てん。
あ、ちなみに、
大倉と村上くん言うんは、会社の後輩と先輩な。
亮ちゃん、
魚を華麗にさばいとるのに、
魚は食べられんって言いながら
丁寧に説明しながら切り分けとる。
ランダムに置かれている丸いテーブル。
そこに配置されとるグループが十数組。
カップルもおるし、
3〜4人のグループもおるし、
もう少し大人数のところも。
性別も年齢も超えて、
捌かれとる魚を見ながらお酒を飲む。
同じ空間で、
同じものを楽しむのも悪くないやんな。
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作者名：華絢
| 作成日時：2017年3月10日 18時
