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13杯目。 ページ15
グラスが合わさる少し高めの音が響く。
『乾杯したら、それで仲良し♡』
うふふって言いながら、酒器に口をつける。
それにしても、
なんでそんなに簡単に乾杯とかできるん？
僕、
ずっと話したいし乾杯とかしたい思っとるのに、
全然できませんよ。
やけど、このタイミングやったらできる？
乾杯で仲良しなりはるんやろ？
丸「じゃあ、ぼ…」
『あれ？
なんか、知らない間に無くなっちゃったー♡』
村上「飲んだからやろ！」
『そっかぁー♡
なににしようかなー？』
言えんかったー…。
村上くんは、なんや笑っとるし、
あの子は、あっさりとお酒の方に行ってまうし。
僕はこの子捕まえることはできないんやろか？
はぁ、っとあの子の姿を追うと、
今度は一升瓶と格闘してはる。
どうやら、キャップが開かないらしい。
しゃーないなぁ…。
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作者名：華絢
| 作成日時：2017年3月10日 18時
