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9杯目。 ページ11
少しだけ僕の方が遅く着くカウンター。
僕が来たことに気が付いたのか、
『あ、お兄さん！
今、この8番のにしました♡』
って、お酒の瓶を写真撮ってはるんやけど(笑)
これ、味とか覚えてはるんやろか？(笑)
「僕もこれにしてええ？」
『どーぞ』
ってよそいでこようとするんやけど、
重そうに一升瓶抱えるから、
「大丈夫ですよぉ？」
って手から取り上げて、
よそいでしまう。
『ありがとうございます！』
また、ふふっと笑いながら言われると、
ここから先に進めるような気がして来て
酒の勢いってことで声をかけてみる。
「なぁなぁ」
『ん？』
今、よそいだグラスにもう口つけてはる(笑)
「ちょっとだけでええから、話へん？」
『んふふ♡ どうしようかなぁ』
そんなこと言いながら、自分のテーブル戻るんやね？
僕、振られたんかな。
がっくり肩を落として戻る自分のテーブルで、
即座に
村「速攻で振られてもぉてるやん(笑)」
って言われて、
突っ込む気力すらなくなって、
はぁぁぁぁって肩を落とす。
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作者名：華絢
| 作成日時：2017年3月10日 18時
