88 ｰabｻｲﾄﾞｰ ページ40
昨日見れなかった照達ダンス部の演技はすごくかっこよかった。
昨日助けてくれた姿もどこかで重なって、煽るように口角を上げる照がキラキラして眩しかった。
樹はどちらかと言うとアクロバットはしないパートを任されているけど、慎太郎と照、それに先輩……かな。
舞台の端から端をスピードに乗せて交差する。
そういえば照、バク転はまだ練習中って言ってたっけ。
一際存在感のある身体が小さめの先輩は、バク転、バク宙、軽々やってのける。
いつか照も出来るようになるのかな……
なんてその未来を想像して少し自分も嬉しくなる。
その時そばで支えてるのが俺だといいな、なんてまたそんなことを考えてしまう。
とりあえず、怪我しませんように。
それだけを祈って、狭い舞台の上で動き回るみんなをヒヤヒヤしながら見ていた。
｢お疲れ！｣
｢ありがと｣
舞台袖からはけて来た照に一言声をかけると、くしゃっと笑ってすぐに更衣室に足を向けた。
｢あ、待って……！｣
｢ん？｣
｢衣装脱いじゃう前に写真撮ろ？｣
俺はスマホを取り出して照の横に駆け寄る。
｢ね、北斗撮って！｣
｢はい、チーズ｣
北斗がカメラを向けるのに合わせて俺は照を指差してポーズを取る。
するとカメラを向けられてあたふたしてた照が、ドカッと腕を回し肩を組んできて今度はこっちがあたふたしてしまう。
ずっと踊ってたからめっちゃ体温感じるし……
せっかくカメラに向けていた目線も下がってしまって北斗に声をかけられる。
「ほら、撮るよ！はい、チーズ！」
あぁ、もう俺この写真見れないなぁ……
絶対顔赤いじゃん……
俺の心を乱すだけ乱して照は行ってしまった。
意味ありげに笑う北斗からスマホを受け取る。
北斗に撮ってもらった写真。
俺だけが真っ赤だと思ったけど、写真を覗くと照も顔が赤くて、そっか、照って俺の事好きなんじゃん、とふと思い出す。
まぁ、ただ暑かっただけかもしれないけどね……
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長らくお待たせしました！！
更新再開です。
またよろしくお願いします！
更新停止中にも少し登録者や評価が増えていて嬉しかったです！まだの人は良ければお願いします^^
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桜井サラ(プロフ) - ふかやのねぎさん» ありがとうございます！！こちらこそ読んでいただけて光栄です！更新遅めですが頑張ります...！ (2020年9月23日 1時) (
レス) id: aa947d258f (このIDを非表示/違反報告)
ふかやのねぎ(プロフ) - いわあべの学園ものなんてなかなか無いので嬉しいです！これからも頑張ってくださいね！！ (2020年9月22日 18時) (レス) id: 55d9539a79 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜井サラ | 作成日時：2020年9月13日 14時
