6 ｰabｻｲﾄﾞｰ ページ6
高校に入る前、ある人から急にLINEが来た。
岩本照と言うそうだ。
春休みというのもあって暇さえあればその人とLINEをした。
色んな話をした。
部活はダンス部に入ろうと思っていること、俺のとこより少し離れた中学だったこと、趣味はスイーツめぐりだとか好きな音楽の話とか。
甘いものが好きだと言うから、可愛い感じの男の子を想像して高校生活に期待を抱いた。
入学式当日。
俺は直前まで違うクラスになってしまった蓮と話していて教室にはギリギリで入った。
既に荷物は置いてあったその机にまっすぐ向かう。
俺の後ろの人が照。
その情報だけは確認していたから、一瞬席を間違えたのかと思った。
あの人が……
目に入ったのは可愛い系の子でもなく、細身のひ弱そうな子でもない。
俺を見つめているのもあってか少し目付きが悪く、ガタイのいい男の子だった。
そういえばダンスしてるんだっけ……
瞬時にそれを思い出し、体を強ばらせながら背中を向けて席に座った。
それが彼の第一印象。
それからというもの、LINEひとつするのに彼を思い出してしまって上手く会話が続けられない。
自分からLINEをしたのはいいものの、よろしく、と返ってきたのでよろしく、と返してしまった。
これでは会話が終わってしまう。
俺は慌てて明日は話せるかなと付け足した。
本心だ。
LINEはたくさんしたけど、やっぱり直接話してみたいから。
そんなことを考えながら、次の日を迎えた。
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桜井サラ(プロフ) - ゆのんさん» コメントありがとうございます！励みになります…更新頑張ります！！ (2020年5月12日 8時) (
レス) id: aa947d258f (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん - 凄く面白いです。更新楽しみにしています。 (2020年5月12日 3時) (レス) id: fc4b9231a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜井サラ | 作成日時：2020年4月25日 8時
