13 ｰiwｻｲﾄﾞｰ ページ13
それからさらに2週間が経ち、仮入部期間も終え本格的に部活が始まったのが1週間前。
部活に行くから放課後阿部と話すことも少なくなって、LINEの間隔もまばらになってきていた。
そんな中俺は前にいる阿部の背中を突っつく。
ビックリされるのは相変わらずだけど、入学当初の気まずさはもうない。
今クラスでは球技大会の競技決めをしていた。
ジェシーが大きな声でサッカーサッカーと叫んでいるのを横目に、俺は阿部に問う。
｢阿部何すんの？｣
｢えー、照こそ何にするの？｣
｢俺はバスケとかでいいかなぁ、身長あるし｣
というか、他の競技はあまり自信がない。
サッカーも野球もバレーも、そんなにやったことないし。
言ってしまえば消去法かな？
なんて思いながら黒板を見つめる。
｢じゃあ俺もそうする｣
俺が答えると阿部は涼しい顔をしてそう答える。
｢え？｣
｢やだった？｣
｢嫌ってわけじゃないけど……｣
意外だった。
阿部ならバレーとかサッカーとかも出来そうなのに。
｢俺に合わせていいの？｣
｢いいの、てか俺が選んだの｣
｢そっか……｣
言いながら阿部がバスケをしている姿を想像する。
確かに阿部も俺ほどではないけど身長もあるし、似合いそうな気もした。
バスケは立候補が多くてジャンケンになったけど、無事に阿部も俺も勝ったのでそれに決まった。
ジェシーはさっきから言っているようにサッカーで、慎太郎はバスケで負けて野球。北斗も野球だった。
｢えー、野球かよぉ……｣
｢俺と一緒なんだから喜べよ！｣
｢えぇ、別に嬉しくないんだけど｣
文句を垂れてる慎太郎に北斗が声をかける。
この2人のやり取りを横に、ジェシーは楽しそうに爆笑している。
でも、この空気も何かと楽しかった。
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桜井サラ(プロフ) - ゆのんさん» コメントありがとうございます！励みになります…更新頑張ります！！ (2020年5月12日 8時) (
レス) id: aa947d258f (このIDを非表示/違反報告)
ゆのん - 凄く面白いです。更新楽しみにしています。 (2020年5月12日 3時) (レス) id: fc4b9231a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜井サラ | 作成日時：2020年4月25日 8時
