7.ようじょ ページ9
「人違い…………か…」シュン
私が人違いなのでは?というと、あからさまに落ち込む男。
こんなに身長高くて体格もいいのに、そんな可愛い悲しそうな顔をするだなんて…まるで幼女……、
『って、そんなこと思ってる場合じゃない!
私友達を探しているので……』
これ以上巻き込まれるのは耐えられない。
落ち込んでいる迷彩柄の服の男の横を通り過ぎようとした時だった。
「ちょろちょろ逃げるんじゃねぇよ。……やっと見つけました、さぁ来てもらいましょうか?」
『なんっ?!け、警察官さん…….?!』
眼鏡を上げながら、近づいてくるその姿……さっき巻こうとした警察官だ…!!
「む…?この少女で合っていたのか?」
「えぇ間違いありません。…左馬刻はどこに__」
二人がどんな話をしているのか、わたしにはよく分からなかったが、特に私を補導しようとしている様子はない。
『私のこと…補導するんじゃ……』
「何です、補導して欲しいんですか?」
悪い大人の笑みを浮かべる警察官に、背筋がゾクリと震えた。
『ち、違くて…私はすぐにでも友達を探したくて…』
「その件であれば、左馬刻……小官の仲間が解決しに行っている。だから心配する必要はない。」
迷彩柄の男の大きな手のひらが、私の頭の上に置かれる。
「ふっ、子供…ですね。」
『………なっ…………』
おあいにく様、男性に対しての経験が全くと言って良いほどない私は、頭を撫でられるだけで心臓が破裂しそうなほどになっていた。
「顔が赤いが……体調でも悪いのか……?」
この人…完全無自覚天然タラシ幼女…………!!!!
野放しにしておくにはいささか危険な存在なのでは…?!口が裂けても言えないようなことを心で言いながら、
『げっ元気です!ほら!この通り!!』
ぶんぶんと腕を振って見せれば、「それなら良かった」とスマイルを頂いた。
「_____終わりましたか。貴方もいきますよ、お友達もが無事だといいですね」
銃兎と呼ばれていた警察官によると、左馬刻と言う人が事件を解決してくれたらしく、誘拐されていた女性たちは署の方に送られたらしい。
誘拐されていた女性の写真を見せてもらうと、愛花の姿もありホッとこころが軽くなった…
『よ……良かった………』
安心からか、ぐらりと視界が揺れ私の目の前は真っ暗になっていった____。
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おーじーな(プロフ) - 律さん» 理鶯さんの幼女はほんと幼女してますよね(?)コメントありがとうございます…! (2020年11月14日 23時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
律 - ホントに理鶯の幼女は幼女してる(?)あからさまシュンとか…昇天させる気かっ!いやてか更新頑張ってください。応援してます! (2020年11月14日 15時) (レス) id: 72bc0777cc (このIDを非表示/違反報告)
おーじーな(プロフ) - 律さん» ありがとうございます! (2020年11月14日 14時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
律 - いやー、最高 (2020年11月13日 22時) (レス) id: 72bc0777cc (このIDを非表示/違反報告)
おーじーな(プロフ) - ひょぉ!さん» 暖かいコメントありがとうございます!これからも頑張って更新していきたいと思います(^-^)ヒプマイのアニメにインスピレーションが湧きます(*'▽'*) (2020年11月11日 23時) (レス) id: f9d7d71774 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おーじーな | 作成日時:2020年11月10日 20時