No.335 ページ35
相澤Side
闇雲の家の前まで来る。インターホンを押して数分後、ガチャリと音が鳴って扉が開いた。中から出て来たのは噂通り綺麗な金髪の茶色い瞳をした女の人だった。
？｢どちら様でしょう？｣
透き通った美声が聞こえ身体が震える。けれど俺は直ぐに言葉を返した。
相澤｢此処の家の闇雲勝という方に用があるのですが｣
？｢あぁ、勝さんですか！すみませんが、今勝さんは家を空けてますね。現在家にいるのは私だけです｣
恐らくそれは嘘だ。玄関の方をチラリと見て思う。闇雲がいつも履いていたNIKEの靴と高級そうな靴の二足が並んでいる。父親がいないのは本当だが、コイツの他にもう一人いる。
相澤｢そうですか...因みに、お名前は？私は相澤と申します｣
千代若?｢あぁ、そうでしたね。私は千代若と申します。訳合って此処に住ませて貰ってるんですよ。それで、相澤さんは何をしに此処へ？｣
ふにゃりとした笑顔で笑うソイツを見る。千代若は闇雲の母の姓だ。コイツが闇雲じゃなかったとして、なんでコイツが知っている？パッと思い付いたとしても、その名字は言わない。簡単な｢太田｣などにするだろう。
相澤｢...勝さんの息子に用があるんですよ。知ってます？闇雲Aって人｣
そう聞くとピクリと小さく反応する。名前か...？けれどまた笑いながら話し出した。
千代若？｢すみませんがご存知無いですね...ご用というのは？｣
相澤｢...まぁ、色々と｣
千代若?｢...そうですか｣
ソイツは静かに行った。
千代若?｢なら、尚更消えて貰わないと｣
すると突然千代若?が抱き着いて来る。首に巻き付いた腕を剥がそうとするが力が強く剥がせない。すると今度は唇を重ねて来た。開いた口からぐっと舌が捩込まれる。ちゅぷりと水の音が聞こえた。
駄目だ。何も考えられなくなる。
ふわりと嗅ぎ馴れた匂いが鼻を霞めた。
この匂い...
そう思ったと同時にビリッと何かが身体の中に走り渡った。地面にドサッと倒れ込む。すると視界にいた千代若?の右手にはスタンガンが握られていた。いや、千代若ではない。さっきの匂いで確信した。コイツは...
A『相澤、せんせ...』
闇雲、Aだ
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綾瀬凛利(プロフ) - すゆさん» うわぁ！ありがとうございます！そう言って貰えるととても嬉しいです！これからも宜しくお願いします！ (2020年3月27日 8時) (
レス) id: 25de9b7c1b (このIDを非表示/違反報告)
すゆ(プロフ) - 内容も良く、状況整理もしやすく、最高です (2020年3月27日 0時) (レス) id: 132be3fca8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 x他1人 | 作成日時：2020年3月25日 17時
