No.276 ページ26
切島Side
相澤先生が持っている輸血パックを見て困惑しながら固まる中、キィッと音を発てて扉が開く。バッと扉の方を見るとそこには帽子を深く被った細身の男が立っていた。すると、バタリと相澤先生と緑谷が倒れていく。俺は轟と一緒にじりっと後退りをした。
？｢あー...二人とは触れたことが無かったなぁ｣
帽子をゆっくりと上げるソイツの顔を覗き込む。俺はごくりと息を飲んだ。
轟｢闇雲、勝...｣
轟が震えながら言う。闇雲勝は深く被っていた帽子を取り顔を見せた。チラリと相澤先生と緑谷を見る。どうやら身動きが取れないだけで、意識はあるらしいうっすらと開いた目から覗く瞳が俺と轟にそう訴えている。
勝｢あぁ、相澤サンと緑谷クンなら大丈夫だよ。手足をちょっと操って動けない様にしてるだけだから｣
手の平を相澤先生と緑谷に向け、気味悪く笑う。その目はとても尋常とは言えなかった。嫌、それよりも何故闇雲勝は手足を操れる様になっているのだろうか。確か闇雲勝の個性は『クロック』と『殺戮』だけじゃ...
勝｢何故手足を操れる様になっている...か。中々いい質問を出すじゃないか切島鋭児郎｣
切島｢読まれ...！？｣
ひたりと喉元に伝う感覚で上げていた右上が固まる。ナイフだ。闇雲勝は耳元に来て喋り出した。
勝｢簡単な話さ。Aの母さんから先生の個性を通して個性を貰ったんだ。手足などを操っている個性は『操作』心を読んだ個性は『汲み取り』母さんの個性は日記で読んだ通り『吸収』それを先生の個性で受け継いで、色んな個性を吸収してる。まぁ、俺は今お前らを殺す気も無い。ただ、その輸血パックを取りに来たんだよ｣
グッと親指で段ボールに入った輸血パックを指差す。それを見兼ねた轟が低い声で問う。
轟｢その輸血パック、何に使う気だ？そして、闇雲Aは何処に居る？｣
勝｢輸血パックは脳無を作るのに必要なんだ。そして、Aは敵(ヴィラン)の拠点で寝てる。...コレ、前もやってなかったか？｣
パキリと音がした床を見る。そこには轟が足から出した氷が伸びていた。
轟｢流石に半ズボンだから寒いし痛いだろ。大人しく捕まるなら、解いてやる｣
轟がこっちを見てアイコンタクトをする。多分、硬化して突撃しろということだろう。コイツを行動不能まで追い込めるには、これしかない。
俺は、ぐっと両足に力を込めた。
切島｢うああああああ｣
.
家中に、けたたましい叫び声が響き渡った
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綾瀬凛利(プロフ) - 柚夜-YUYA-さん» ありがとうございます！そんな風に言ってくれるなんて本当に嬉しいです！これからも【ヒロアカ】 E N D 【男主】を宜しくお願いします！ (2020年3月25日 22時) (
レス) id: 25de9b7c1b (このIDを非表示/違反報告)
柚夜-YUYA- - おおお…！凄すぎる！この話を創る想像力と語彙力が羨ましい…。本当に凄いです！ (2020年3月25日 21時) (レス) id: 1b72090556 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - 魚さん» ありがとうございます！もうそこまで言われると嬉しすぎてなんて返して良いのかわかりません() コロナで学校休みになって暇ですよね。わかります。これからも最高なお話を書ける様に頑張ります！宜しくお願いします！ (2020年3月23日 6時) (レス) id: 25de9b7c1b (このIDを非表示/違反報告)
魚 - いや、いい話すぎるんだが。本当に毎日毎日更新が楽しみで仕方ないです。ほんとうに面白い作品だと思います、自分コロナでクソ暇してる中こんな良い作品に出会えて光栄です。完結まで見届けたいです！これからも頑張って下さい！主さんの作るお話どれも最高です！ (2020年3月23日 0時) (レス) id: 4c3a8961ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 x他1人 | 作成日時：2020年3月19日 21時
