【ヒロアカ】嬲り殺し【男主】Ⅱ (ページ40)

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No.91　再会ページ40

ASide

｢｢｢ナウてヤングな最先端！木椰区ショッピングモール！！｣｣｣

そう言いながらキャイキャイ騒ぎ立てる数十名を見る。俺は口を八の字に結び背負ったリュックを握り締めた。

...最初に言っておこう。

A『なんで俺まで...！？』

緑谷｢その割にはリュックまで背負ってノリノリだよねAくん｣

A『...お前一回死ね？』

緑谷｢酷い...｣

ぐったりと身体を斜めに向ける緑谷。

そう、俺は今日初めてクラスメイトとショッピングモールに来ていたのだ。
理由はまぁ色々とあるのだが...大雑把に言うと思い出作りの様なものだろう。あとは俺がストレスで暴走しない為とかも含まれる。

その為今日は特別に、監視無しでもクラスメイトと一緒なら自由に行動出来る様になった。

それは嬉しいのだが、自分の好きな所を単独で回れないのは辛い。犬になったとはいえ、そこまで普通縛りつけておくものだろうか。

...まぁしょうがない。元はと言えば理由はあれど罪をおかした俺の方が悪いのだ。

実を言うと、それだけで腑に落ちる訳でも無いのだが。

A『はぁ...』

ボリボリと頭を掻く。

...と、突然慣れた匂いが鼻を霞めた。視界の端で茶色い髪が

A『...ヤバいな、俺』

遂に幻覚まで見え始めた。

いや、走馬灯と言うべきか。

A『...やっぱ、嫌だよ』

林間合宿には、行きたくない。