【ヒロアカ】嬲り殺し【男主】Ⅱ (ページ33)

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No.84　カクシゴトページ33

ASide

―――そして演習試験当日！！

A『...暇...』

リカバリーガール｢寝るんじゃないよ？一応病人用だからね？｣

A『はいはい分かってますよ』

そう言い溜息をつきながらベッドにピタッと背をつく。最近、段々身体が重くなって来ている気がする。

...寿命、なのだろうか。

A『リカバリーさーん、ちょっと俺の話聞いてくれません？』

リカバリーガール｢アンタが私情を話すなんて珍しいね｣

｢あらま｣と驚いた様に言うリカバリーガールに苦笑を浮かべる。コッチだって人間なのだ。悩み事くらい出来るだろう。

A『...ま、女の人が好きそうな恋バナとかじゃありませんけど』

リカバリーガール｢この年になったらアンタらの代の乙女心なんて興味無くなるよ｣

A『わぁ、辛辣っ』

ゴロンとベッドに寝転がる。リカバリーガールは何か放送を流した後、背を向けながら意味の分からぬことを話した。

リカバリーガール｢...アンタが敵だって知られてない時のあの演技、凄かったね。まるで役者みたいだったよ｣

あの演技というのは、USJ襲撃の前日ぐらいのことだろうか。...なら死柄木と接触した頃か。懐かしい。

リカバリーガールは突然黙り込んだ。言い難そうに口をポッカリ開けたまま、実技の期末テストが映された画面を遠い目で見つめる。

...と、リカバリーガールは意を決して勢い良くコチラを見る。

リカバリーガール｢アンタ、まだ何か隠してることがっ｣

俺は、ゆっくりと笑みを浮かべた。