八夜目*存在��*雪の王子様の体験談 ページ8
チャポリと、水の音が響く。
お風呂は温かい筈だ。けれど、サクヤの身体を駆け巡るぞくぞくとした寒気は抑えきれない。サクヤは一足先に部屋に戻ることにした。
脱衣所ではこれといったことは無く、軽く両腕を組みながら廊下に出る。
夜明｢ひっ...｣
ひんやりとした空気が、足に纏わり付いて離れない。
視界に映った彼女を見て、足早に、その子から逃げる様に部屋に向かう。駄目だ。気味悪さと吐き気でどうにかなりそう。
早く行かなきゃ。
そう思い部屋の扉を開く。そしてまた、ある違和感が脳裏を過ぎった。
行く時は纏められていた筈の皆の荷物はバラバラに、消していた筈の電気はチカチカと光り輝いている。サクヤはゴクリと息を飲んだ。
？｢ねぇ、サクヤ｣
すると突然、背後から名前を呼ばれた。サクヤは顔を明るくし、振り返って笑顔で言う。
夜明｢みん、なっ...｣
一瞬にして、頬が引き攣った。
なんと、背後に立っていたのはあの女の子だったのだ。
自然と全身の力が抜け、ぺたりと床に座り込む。
嫌だ。怖い。誰か...
そう思っていると、明るい声が聞こえ、扉が開く。戻って来たのは、今度こそ本当の友達だった。
けれどその友達達はその子が見えない様で、皆がその子を無視してサクヤの隣を過ぎる。するとその子はガッと、力強くサクヤの手を掴んだ。突然の出来事に、思わず叫び声を上げる。
前原｢ちょっ、サクヤどうしたの？｣
すると、その叫び声に反応した友達がコチラに駆け寄って来る。すると、不思議とその子は手を離し、前原の背中に引っ付いた。するとその子は、サクヤの方を見ながら、前原と同化していく様に消えていく。
夜明｢はっ...｣
思わず息を吐く。そんなサクヤの目には、数適の涙が溜まっていた。
夜明｢良かった...｣
けれど、本当の悲劇はこれからだった。
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おかき(プロフ) - ありがとうございます、楽しみに待っております！ (1月31日 20時) (
レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
綾瀬凛利(プロフ) - おかきさん» コメントありがとうございます！正直もう見てる人いないと思っていたので嬉しい……ぜひ書かせていただきますね！ありがとうございました！ (1月31日 18時) (レス) id: c6784028ea (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 作者様の求めている話ではなかったかもしれませんが人怖でした。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - 今度は私と母しかいなかったのでめっちゃ怖かったです、また向かいのおじさんが連れて行ってくれました。おじいさんは○すぞやお前ら俺の人生奪って楽しいかとか言ってました。この話は未だに怖いです。 (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
おかき(プロフ) - けど、おじいさんはボケてるのかここは俺の家や！ってずっと言ってました。結局向かいのおじさんがおじいさんを連れて行ってくれました、分かってくれたかなっと思いましたがその人はまた来ました (1月30日 18時) (レス) id: a1b6676078 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：綾瀬凛利 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/novel/967fcd0b72/
作成日時：2020年8月27日 22時
